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南朝正統派の主張の根拠
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投稿者 リーマン 日時 2004 年 2 月 12 日 00:42:03:FagqpUDXKcu9o
 

(回答先: 替え玉説をよんで思ったこと 投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 2 月 11 日 12:45:55)

すみちゃん、こんばんは

なんだか、おどろおどろしいですね。でも呪われた?「大日本帝国」を語るにはこのあたりに踏み分け入っていくしかないんじゃないでしょうか。

ところで、南北朝の争いに関するすみちゃんの疑問を私なりに言い換えると以下のようになります。
「南北朝の争いって、詰まるところお家騒動でしょ。どちらにもそれぞれの言い分があるわけで、第三者の立場から見ればイーブン・どっちもどっち。そういう状況の中で話合いで決まらないのであれば、力ずくで決めるのはしかたないでしょ。
そう考えてみると、当時武家のトップだった足利氏のバックアップを得ている北朝が勝った、ということもやむをえないんじゃないの?それなのに、南朝方の人々は、何百年もウジウジと「俺達が正統だ」と言い張るそのエネルギーの根拠っていったい何?」


話がわかりにくくなりますので、結論から言います。
南朝方の人々に言わせると、
「北朝天皇家の血筋は、後円融天皇で切れており、それ以降は、足利義満の血が代々続いているに過ぎない。だから現在の南北朝の争いというのは、天皇家内部の争いではないんだ。天皇家と足利家の戦いなんだ。」ということになるのではないかと思います。

1.まず、「後円融天皇で切れている」という話から
この話は結構有名だと思いますが、後小松天皇は、後円融天皇の皇后(位が本当に皇后だったかは忘れました)が足利義満と浮気して出来た子供である、ということが当時から皇族・貴族一般に知られていたようです。しかし、当時絶対権力者であった義満に貴族達も逆らうわけには行かず、この子供は後小松天皇として即位し、その子称光天皇がさらに後を継ぎました。

話がそれますが、ちなみに後小松天皇の長男が一休和尚です。もし、足利義満がもっと長生きしていたら一休さんも天皇になれる可能性もあったはずだったのです。ところが、生まれてすぐお寺に出されてしまう。天皇の長男でありながら生まれてすぐお寺に出されることを当時の人が不思議に思わず「当然の処置だ」と受け止める事情があったからこそ誰も異議を唱えなかったのでしょう。
一休和尚の頭のよさ、人生の生き方の生臭さ、今風にいえば「濃い」性格というのも義満じいさんの血を良く受け継いでいる、等といわれるようです。(ところで、なぜ弟の称光天皇が後を継いだのかはわかりません。このあたりうろ覚えなので、詳しい方がいたら教えてください。)


2.そして皇統は、ずいぶんと離れた伏見宮家の貞成親王(後に天皇の父になったことから太上天皇の位をもらう)の子の後花園天皇に受け継がれ、かろうじて皇室は足利義満の陰謀を免れ、皇室の血統をからくも保った、ということになっています。

ところが、南朝派に言わせると、「貞成親王って、一応伏見宮家の人間ということになっているが、40歳ぐらいまで氏素性のわからなった人ではないか。それに伏見宮家内で自分より年下でありながら上位の兄弟(?)という立場の人達が次々になくなっていったのも、義満に処分された可能性が極めて高い。ということはこいつも義満の子供に決まっている。精力絶倫の義満は自分の種を皇室(北朝)の中のあらゆるところへばら撒いたんだ。」
ということになります。

南朝派に言わせると、「後花園天皇から孝明天皇までは、北朝天皇家などという名前はおこがましく、せいぜい足利天皇家っていってやるぐらいが関の山だ。」ということになります。

以上のことが正しいとするならば、「真っ赤なニセモノ天皇家よりも、年月が経って多少血筋はあやしくなっているかもしれないが、南朝家の子孫のほうがまだましだ、と思いませんか。」という結論になるのだと思います。

明治天皇が作らせた皇室の系図(確か伊藤が死んで、明治天皇が周囲を気にせずに振舞えるるようになったころに作らせたものだったと思います。)も「○―貞成親王―後花園天皇―」となっているそうです。○の代わりにさすがに足利義満とは書けなかったのでしょうが、明治天皇晩年の執念を見るような気がしますね。

以上をすみちゃん風にまとめると、
「大日本帝国は、数百年にわたる南北朝の血塗られた怨念と、ヨーロッパ悪魔との契約が奇妙に合体して機能不全を起こした怪物」ということになるのでしょうか。


ところで、すみちゃんの表現を借りて、「もともとの発端から「急所(キン○○?)」を握られているわけですからね」という部分の先に延長線を引くと「イギリス」のかわりに「アメリカ」がいらっしゃるわけです。現在もCIA日本駐在員さんの何人かは天皇家の動向をチェックする任務を負っているはずです。表面上どういう形で天皇家をつないでいくのか、という今後日本をどう管理・運営していくのかということを考えるに際して極めて重要な問題についても、最終的には宮内庁―日本の真の責任者―アメリカ日本担当責任者へとお伺いを立てる必要があるのだろうと思います。
その関連で、ドナルドキーンが数年前に「明治天皇上・下」をまとめたことは上記流れと無関係ではないのではないか、と気になっています。(読んでいませんが)

現在の彼の肩書きが、CIAのOBなのか、国務省嘱託なのかは知りませんが、彼は、この著作物のほかに、国務省宛に「明治天皇に関する裏報告書」のようなものも提出している、と妄想しています。(こういうときアメリカはイギリスから秘密文書を見せてもらえるのかな。もし見せてもらえるんだったら仕事はラクだったに違いない。)

さらに妄想も膨らんで、LastSamuraiのプランを立ち上げた人達、シナリオを書いた人達も彼の表と裏の報告書もキチンと読んでいたのではないか、と、、、、、。

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