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口論でもそうですが、一言いうと3言くらいが返ってきて、
それに反論すると、さらに10言ぐらいの罵倒が浴びせかけられます<笑>。
口論は、言葉と感情を、雪だるま式に過激化させていくのです。
これが「喧嘩コミュニケーション」の一般的な方程式であって、
大事なことは、感情的にエスカレートしていかないことだと思います。
それには、言葉を十分に吟味して語ることも必要でしょうし、
なによりも冷静に物事を考え、自分を客観視することも必要でしょう。
重大な判断や決定を、感情的にやっては非常に危険です。
イラクへの自衛隊派遣について、
朝のテレビで養老孟司さんも、そのことを力説していました。
「一歩を踏み出してしまったら、もう後に引けなくなる。
特に日本人は、とかく感情的に反応してしまいがちだから、
第一歩を踏み出す前に、十分冷静に考えるべきだ」と。
この言葉、とても重要だと思います。
というのも、これまでの小泉首相の発言は、
もうとっくに感情的になっているからです。
そもそも「テロに屈してはならない」という言葉自体、
「テロ」という「幻想」に呪縛されきっています。
二人の外交官の死は、あるいは「テロ」かもしれませんが、
なぜそのテロが起きたのか、その「テロ」は誰がやったのか、
(そのテロはあえて仕掛けられたのかもしれないし)
そもそもイラクの混乱は、なぜ起きているのか、
イラクの地で自衛隊は、いったいどんなふうに迎えられるのか、
そのほかにもまだまだいっぱいある疑問を考えることもなく、
「テロに屈してはならない」と、問題をすり替えること自体、
緻密な思考回路をジャンプした「感情的な反応」というべきでしょう。
昨日青山で行われた「実質的な国葬」では、
かなりの人々が「その感情を共有し合った」と思います。
これは、第一歩を踏み出すための「国家的儀式」となりました。
アンケート調査によれば、3割ちょっとが自衛隊派遣に反対しているものの、
その他の6割以上が基本的には「派遣容認」です。
ただ56%の人々が、「時期」を問題にしているだけということです。
これも「空気」のなせるわざかもしれませんが、
こうなると、派遣は時間の問題ということになってきます。
つまり、「第一歩」を踏み出すのは、もはや時間の問題。
そしてイラクで何か大変なことが起きたとき、
日本人は養老さんが言われるように、感情的に反応するでしょう。
そしてその感情は、どんどんエスカレートしていきます。
これと同じようなことが、62年前にもありました。
なんだか62年という時間が、いま一挙に急に逆戻りしている感じです。
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