現在地 HOME > 掲示板 > 戦争43 > 1463.html ★阿修羅♪ |
|
「不気味な空気」が濃厚になるなかで…
「もし日本が、再び破滅へと突入していくなら、
それを突入させていくものは戦艦大和の場合のごとく「空気」であり、
破滅の後にもし名目的責任者がその理由を問われたら、
同じように「あのときは、ああせざるを得なかった」と答えるであろう」
上の文章は、「空気の研究」(山本七平著)の一節です。
氏はこの本の中で、60数年前の日本の社会についても触れ、
あの時代の空気が、戦争に駆り立てて行ったと言っています。
「空気」は、非常に強固でほぼ絶対的な支配力を持つ「判断の基準」であり、
それに抵抗する者を異端として、「抗空気罪」で社会的に葬る力を持ち、
あらゆる議論は、最後には「空気」で決められてしまう。
それは「宗教的絶対性」を持つ、まことに大きな絶対権を持った妖怪である。
だから、いったん超能力を持ったこの空気が社会を支配してしまうと、
どんな事実も統計も資料も分析も、またそれに類する科学的手段や論理的論証も、
一切は無駄であって、空気に抗うものはすべて排除されてしまう。
だからこそ、「空気の正体」を知る必要があると述べています。
そしてこの恐るべき支配力を持つ空気という妖怪を打ち破るには、
「水を差すしかない」と氏は言っています。
「水を差す」とは、事実を事実として示していくこと。
これが可能なのは、もちろん空気が絶対力を獲得する以前ということになります。
その意味でも、このサイトで「さまざまな事実」が示されている事実は、
しだいに怪しい空気が濃厚になりだしてきた日本のなかにあって、
ささやかな、いえ、ここに大きな希望があるように思います。
それだけに、ここでの動きを少しでも社会に広げていきたいと思っています。
http://www.creative.co.jp/top/main.cgi?m=189