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(回答先: 「不気味な空気」が濃厚になるなかで… 投稿者 縄文人 日時 2003 年 12 月 05 日 14:31:43)
と、言える人がどれくらいいるでしょうか。
日本政府が自衛隊を派遣するのは、アメリカ主導のイラク復興事業から外れる事で中東からの石油を止められるのを恐れているからでしょう。
かつて日本が太平洋戦争を始めたのも、アメリカからの石油を止められた代わりにインドネシアの油田地帯を確保する為でした。今回のイラク派遣も太平洋戦争も、目的は同じなんです。
ただ、「アメリカから分けてもらう」か、「自力で確保する」かの違いです。
砂漠の戦闘を知らない、砂漠戦用の装備を持たない自衛隊が現地へ行ってもタダの的でしかない。それが現実です。
反対に自衛隊の派遣を中止し、アメリカ主導の復興計画に反対すればどうなるか。
これもまた一つの現実です。
やる気があるのなら、やっても良い。
もう一度、正面きってアメリカと喧嘩する覚悟があるのなら。
(中国を中心にした「大アジア主義」によって、なんていうのはナシです。
「アメリカの飼い犬」が「中国の飼い犬」になるだけですから)
外務省職員の襲撃事件以来しばらく掲示板を見ていたのですが、「アメリカ政府の陰謀論」や「小泉総理の見殺し外交」を非難する声は多々あっても、タイトルのように
「自衛隊員の命を犠牲にしてまで石油が欲しいとは思わない。イラクの石油なんていらないから自衛隊を派遣するのは止めよう」
とか、
「自衛隊を送らなくても、イラク復興に貢献出来る方法はある(もちろん、誰が見ても実現可能な方法で)。
これを実行するべきだ!」
と、解決策を提示する人はいませんでした。
もしかしたら誰にも出来ないのかも知れません。
しかしそうであれば、いくら自衛隊の派遣に反対しても、それは「反対の為の反対」で終るだけです。
誰が、どのような反対運動を行ったとしても、全て「止むを得ない事由」という現実論に押し流されてしまうだけです。
「反対」を主張するのは確かに大事なことです。しかし「反対の為の反対」に終らせてはならない。
それに加えて解決策を提示することも大事ではないでしょうか。
日本だからこそ出来る方法があるはずです。私も今、それを考えています。
最後に。
アメリカに自衛隊派遣を約束している以上、出さないわけにはいきません。
しかしその話があった衆議院選挙の頃と較べて、イラクの治安状況は急速に悪化しています。行けば殺られる。しかし行かない訳にもいかない。
と、すれば。
一応派遣の準備をすることでアメリカ政府を納得させた上で、現地の状況が変わるまで出来る限り先延ばしする。
来年の大統領選挙を控えたブッシュ政権もあれこれ言うものの、圧力をかけ過ぎた為に日本の国内世論が沸騰して親米の小泉内閣が倒れるのは好ましくないから、あまりキツイ事はいえない。
姑息と言えば姑息ですが、今の小泉総理は国内世論とブッシュ政権の圧力を天秤にかけながら、北朝鮮顔負けに、綱渡りの時間稼ぎ戦術をとっているのではないか。
だから、派遣反対の声が高くなればなるほど、小泉総理自身にとっては有利になる。
あくまで私自身の個人的な憶測ですが、そう見ています。