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(回答先: Re: すみません、深刻に読み、最後に爆笑してしまいました 投稿者 マルハナバチ 日時 2003 年 11 月 03 日 04:20:28)
マルハナバチさん、レスありがとうございます。
>あっしらさんの仰る「開かれた地域主義」のある中であっしらさんは果たして
>“彼ら”に反対なのか、良く解らなくなって来ます。
“彼ら”の「新世界秩序」は、「開かれた地域共同体」の対極にあるものだと思っています。
(利息の取得及び支払いを禁止する「開かれた地域共同体」が、“彼ら”と融和できるはずもありません)
「新世界秩序」は、どう取り繕うと、寡頭金融家によるピラミッド構造の支配−被支配関係です。
そこでの地域(社会)は、ピラミッド構造の底辺に位置するものとなります。
地域の人たちは、ピラミッドの頂点にある支配層を意識することなく、その支配を支えている金融システムも空気のように気にかねないかもしれません。
地域の人たちがあれこれ文句をつけるのは、民主主義的に選出された地域の統治者であり大地域(現在の国家)の統治者ということになるでしょう。
マルハナバチさんが私が“彼ら”に反対なのかどうか解らないと書かれているように、世界の多くの人が、「新世界秩序」が自分たちのためになるものなのか忌避すべきものなのか解りにくい状況に陥ると思っています。
(それは、「近代」・自由主義・民主主義・平等主義といった観念がそうであるのとまったく同じです)
だからこそ、マルハナバチさんが私が“彼ら”に反対なのかどうか解らないと思われるようなことを書きました。
戦争は何よりも避けなければならないことだとする人には、「新世界秩序」が実現されれば達成されたとき歓呼の声で迎えるのですか?と問いたかったのです。
“独裁”や“専制”に反対しそれを倒すために戦争を!と主張する人には、世界に民主制が普遍化した「新世界秩序」をどう評価するのですか?と問いたかったのです。
これはイラク問題でもいえることです。
石油目的だと非難している人には、イラクの石油権益をサウジアラビア並みに尊重し、イラクに民主制を確立させたとき、不可逆性(戦争はもう終わったこと)をもって現状をよしとするんですかと問いたいのです。
イスラエルのためだと非難している人にも、イスラエルがパレスチナとなんらかの和解を達成し、中東全域が米国及びイスラエルも受け入れられる秩序で協調関係ができたとき、それに拍手するのですかと問いたいのです。
“彼ら”を強欲で悪辣卑劣な連中と受け止めているだけでは、“彼ら”の欺瞞(空虚な美辞麗句)の罠にはまってしまいます。
>日蓮宗にも尊王主義にも関与しないあっしらさんが彼の著作を読むときの核は、人間
>の生命体としての地球性を第一としてその生命体としての自然な幸福の根拠を踏まえ
>た上での生物性を尊重した地域再創造という事なのではないかという気がしています。
そこまでは踏み込んで読み取っていません。
もっとシンプルに、個人は他者と協力し合う(関係的に触れ合う)ことで“人間”となり、直接的なものには限定されない他者との協力活動を通じて、生存を維持し魅力的な利便性や快楽を享受するものという考えに共感を覚えています。
(身も蓋もない話ですが(笑))
「開かれた地域共同体」のなかで、自然と自己の生命体について書かれたような世界観に到達する人もいるでしょうが、そのような世界観を出発点にする必要もなければすべきでもないと思っています。
(支配−被支配の関係構造が打ち壊されていけば、自ずとそのような価値観に近づいていくと考えています)
「開かれた地域共同体」は、グローバリズムでも修正グローバリズムでもありません。
地域共同体は指導−被指導の関係を含む濃密な他者関係性に基づく活動体であり、地域共同体間は、不足と余剰の交換(贈与)や様々な情報の交換(贈与)そして物見遊山を含む人々の往来がなされる開かれた関係にあるというのが、「開かれた地域主義」です。
地理的に限られた「開かれた地域共同体」ではなく、恒久平和のためにもそれがグローバルに実現されることを願っていますが、閉じた地域共同体も何ら不都合なく受け入れらると思っています。
排除すべきは、地域共同体の破壊行為であり、地域共同体への制度や価値観の押し付けであり、地域共同体への寄生です。
“彼ら”は、グローバリズムの名の下でそのような策動を行っているが故に排除されなければならない存在です。