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(回答先: 評価の基準 投稿者 書記長 日時 2003 年 11 月 02 日 18:11:26)
書記長さん
「大正ロマンの面白いところは当時の日本社会が独立した伝統的文明社会としての立場を維持しつつ、試行錯誤的に西欧近代文明を取り入れていったところにあると思うのですよ。大正末期ともなれば、欧化政策である「文明開化」も神道原理主義の普及版としての「皇国史観」も一応日本社会に定着して、不安定ながらもそれゆえに創造的でもあったユニークな文明体制が成立していました。」
は全く同感です。ご覧になったことがあるかどうかわかりませんが、「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」をはじめとする宮崎駿のアニメに出てくる、西洋とも日本ともつかない(大正時代・昭和初期を思わせる)不思議なの世界はまさにこれだと思います。日本人の職人的・伝統的感性をもって西洋文明を消化したというか、いわば洋食屋のオムライス(日本にしかない)の世界ですね。本場の西洋文明よりある意味では面白い。その時代に実際生きたことがあるわけでもないのに、えもいわれぬ懐かしさを覚えます。
「東洋の孤島のある文明とそこに住む人間たちが「欧米の近代」と格闘していく過程で生み出
していった工業製品として日本戦車を眺めると、それは形も含めてますます興味深いものにな
ります。あの剥き出しのビョウもなかなか味のあるものです。」
もよくわかりますが、両大戦間の戦車はむき出しのビョウも含めて、多かれ少なかれこのデザインですよ。(フランスのルノー戦車など見ると明らか)
戦闘機に関して言えばドイツは決してカッコよくありません。特にメッサーシュミットをはじめとして風防の形が角張っているのがよろしくないですね。米国の戦闘機はグラマンのものは寸胴で最悪のデザインでしたが、ロッキードはP38にせよムスタングにせよ重心のバランスがいいなと思います。日本の隼はデザインはまあまあでしたが、武装が貧弱でした。五式戦・疾風はすぐれものだったと思います。
ノモンハン事件の真相について、ソ連からこのような情報が公開されたことは寡聞にして全く知りませんでした。参考になりました。