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(回答先: 中国は敗戦占領を経ないかたちで米国(世界支配層)の軍門に下る 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 05 日 22:24:09)
自衛隊の「国軍化」があり得ないとする論は、主旨は理解しますが、「国軍」の概念規定について、危険な要素を含みます。
あっしら氏は、「空母や長距離ミサイルなどを装備し攻守で本格的な軍事作戦が展開できる」程度の軍事力と考えておられるのでしょうが、これは「戦力」の憲法解釈に関して、これを「近代戦を有効に遂行しうる程度のもの」と限定し、ゆえに自衛隊は戦力でないとする政府説明をさらに進めた考え方です。あっしら氏のレベルでこれをさらに限定すると、「国軍」を保有する国は、世界でもごく限られます(アメリカだけか?)。
徴兵制については、これを実現すべき現実的条件が日本にないことは確実です。しかし、政策的選択肢として、まったくあり得ないとは言えません。現代の「ハイテク戦争」は、そのオペレーターとして技術者を要しますが、これへの求人能力に関しては、自衛隊は大電機メーカーにも劣る状態でしょう。アメリカなどの欧米と異なり、伝統的に職業軍人が尊敬されない社会構造を持つ日本の場合、政治宣伝による求人能力の補強にも限界があります。