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(回答先: 横から失礼(あっしら氏の論に含まれる危険な要素) 投稿者 たこ 日時 2003 年 7 月 07 日 12:14:44)
たこさん、こんにちわ。
「あっしら氏の論に含まれる危険な要素」と題して書かれたお気持ちはわかりますが、政治的考察と法的考察を峻別されたほうがいいでしょう。
「わかめ酒飲んでみたい」さんの「イラク特措法、集団的自衛権、そして自衛隊国軍化、徴兵制度というタイムテーブルか。そのあとは日本人が、アメリカの中国への戦争の駒として使われることになるのだろう」という見通しを受けて、米国支配層及び日本支配層の思いとアジア地域国際関係の変化を推測したもので、憲法第9条の解釈とは別次元の話です。
以前から書いているように、自衛隊そのものが違憲の国家組織であり、前文及び第9条で明示したことにより、国家の自然権としての自衛戦争(交戦権)も否定されていると考えています。(憲法に明示していなければ、国際法的自然権に基づく交戦権の保有という解釈は成り立ちます)
そのような憲法規定が国家の在り方や国際情勢とそぐわないと考えるなら、憲法を改正して別の憲法規範を確立すべきです。
たこさんが指摘されている政府の「戦力解釈」は誤りであり、そのような解釈で自衛隊の違憲性をクリアしようとしたり、日米ガイドラインや「有事法制」そしてイラク特措法などといった米国支配層の国際政策のための“使い走り(下請け)”の正当化が行なわれている現状とそれへの国民多数派の反応状況を極めて危険なものだと考えています。
現状の国際関係のなかで存続する国家として軍事力が必要だと国民多数派が考えるのならば、憲法を改正し、それに基づいて法整備と軍事組織の再編を行なうべきです。
いわゆる核武装や徴兵制を唱えていますが、それは憲法改正後の話であり、現行憲法の枠内でそれを実現すべきとは考えていないし、そう主張したこともありません。
私は反対ですが、米国支配層の“使い走り(下請け)”が日本にとって必要なことだと考える人が多数だとしても、それを現実化するためには憲法の改正が必要です。
基底ないし最上位の法規範である憲法に背理した政治的現実を放置していることのほうが法治国家として重大な問題だと考えています。
名指しだったので、簡単にレスさせていただきました。