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(回答先: 中東から資金を絞り出す方法−新妄想陰謀説3 投稿者 すみちゃん 日時 2003 年 4 月 12 日 15:07:45)
すみちゃん、こんばんわ。
疲れ気味なので、失礼ながら深入りしないレスとさせていただきます。
>米国の背後にいる寄生者には、中東−日本から金を搾り取る遠大な戦略があり、その
>視点から見ると、いかなる犠牲を払おうと撤退なんかありえないからです。
「民主主義国家」である米英の軍事機構を傭兵としていますから、「いかなる犠牲を払おうと撤退なんかありえない」ということはありません。
イラク支配がうまくいかないことが露呈すれば、撤退せざるを得ません。
また、戦費がかさみ米英の経済がおかしくなっても、撤退せざるを得ません。
寄生者が、このような桎梏を付けられているからこそ、書き込みに意義があると思っています(笑)
手の施しようがないのなら、黙って好きなことに励みます。
>主要目的1: 米ドル石油本位制を確保する。
消費されてしまう財である石油を本位とした通貨制度は確立できません。
通貨は、消費されないものであるが故に、蓄財性を持っています。
原油が限られた資源であり、近代産業と近代生活が原油に大きく依存していることは現実ですから、原油支配が大きなうまみをもつことや、原油支配をしている人たちが好む通貨が強みを発揮することは確かです。
>なお、イランを最近しきりに牽制しているのは、イランのユーロ−円決済に対する恫
>喝に違いありません。 シリアはおまけです。 今後近隣諸国がユーロ決済なんて言
>い出したら、直ちに戦争を起こして政権を転覆できます(大義名分はテロ対策?)。
現状では困るでしょうが、原油取引の決済がドルからユーロや円に切り換わっても本質的な問題ではありません。
逆に言えば、ドルであれば困るという新しい現実が生まれると、寄生者は他の通貨に切り換えることを要求します。
イランの政権を転覆することは、イラン・イスラム革命評議会がフセイン政権と同じ“同盟者”でない限り、極めて困難なことです。
できるのは、虐殺と破壊だけです。
フセイン政権だって、まともな戦術をとっていれば、たかだか12万人しか投入されなかった侵略軍を撃ち破っていたと考えています。
>これによって米ドルの「基軸通貨性」が担保されます。 この経済的利益は巨大です。
>どんな大油田を奪取するよりも「基軸通貨性」を確保することの方が有利です。
原油国際取引は、二千億ドルにも満たないものです。
それをすべて支配するとしても、米ドルの「基軸通貨性」を担保することはできません。
強欲で近代経済システムまで作り上げた寄生者は、既に、米ドルの行く末を熟知しています。
寄生者が米ドルの「基軸通貨性」を維持するために奔走することはありません。
また、コストがかかる「対イスラム戦争」を仕掛けなくとも、中東産油国をドル決済に縛り付けることは可能です。
(イラクやイランは、米国に対して経済制裁の解除を求め続けてきました)
>第一に、米国の強さを見せつけることで、投資家に「安心感」を与えることできます。>今後の世界は、社会経済長期波動から見ると混乱期と予想されます。
>この中で軍事的カントリーリスクが低いという安心感は大きいでしょう。
軍事力の強さは、一時的には投資家に「安心感」を与えますが、経済論理を超えて「安心感」を与えることはできません。
逆に、膨大なコストがかかる軍事力を振り回す国家は、経済的には危ういというのが正しい判断です。
もちろん、強大な軍事力の標的になっている国家は、極めてカントリーリスクが高いということになります。
>(中東大戦は起こされるか?)
>今次イラク戦争については、以前から、ブッシュ−ネオコンの失脚(次の選挙)で終
>わるから一時的なものだと言うご意見がありました。
>下の「元祖」妄想陰謀説も、どちらかと言うと短期失脚スキームのように思います。
>『妄想陰謀説:W.ブッシュとシャロンは祭壇に捧げられる子羊だった』
>( http://www.asyura.com/sora/bd15/msg/597.html )投稿者あっしら
>違うと思います。 今次イラク戦争は、長期計画に従って起こされたものです。
>その計画は、長期社会経済循環の大底期(今後10数年)をカバーしているはずです。
>ブッシュ−ネオコンはそう簡単には失脚しないでしょう。
>かりに失脚しても、次の米国大統領は似たようなことを始めるに違いありません。
「対イスラム戦争」は長期的な計画として遂行されています。
「長期社会経済循環」説は、歴史は自然現象ではないと思っていますから、まったく信じていません。
すべてが思い通りになるわけではありませんが、大局としては、近代の歴史(政治・経済・文化)は力がある勢力が意識的にそのようなかたちで作り上げてきたと考えています。
「長期社会経済循環」説が妥当性を持つとしたら、大きな仕掛け(変動)は70年くらいの年月を要するものだとか、人々の意識(価値観は)は保守的なのでそれくらの期間をかけないと構造変換はうまくいかないということの現れだと思っています。
『妄想陰謀説:W.ブッシュとシャロンは祭壇に捧げられる子羊だった』は、彼らをシャッポとするこの間の策動が敗退をもって終結すると考えているからで、短期だとか、元々負けることを想定しているからではありません。
寄生者は、“知的執事”が敗北したときは、自分たちに火の粉が降りかからないように“処分”するもものです。
ブッシュ−ネオコンは、「対イスラム戦争」で敗退すれば、失脚することになります。
ここまであれば、寄生者たちは生き残り、その“知的執事”は“祭壇に捧げられる子羊”になるだけです。
強欲で小賢しい寄生者は、現実(状況)が変われば、その現実に応じて、自分たちが最大限の利益と支配力を術を追い求めます。
それくらい利巧で柔軟な思考を持っていなければ、2000年ものあいだ世界支配を追求し続けることはできません。
ブッシュ−ネオコンも、究極は使い捨ての駒でしかありません。
>この理由から、ブッシュ−ネオコンを台風のようにやり過ごせば復旧という見通しは
>正しくないと考えています。
そう思います。
悪魔崇拝者たちは、暴力装置を取り上げられ、これまでの悪行をすべてさらされ、厳罰に処されるかたちで葬り去らなければなりません。
それに近づくためには、アフガニスタンやイラクでムスリムが侵略軍部隊を撃退することを通じて、米英の国民が目を覚ますことが不可欠です。