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下のスレがだいぶ乱雑としているので再掲。(一部手直し)
【貧弱な原子力】
原子力の燃料であるウランは有限な地下資源。しかも利用可能なエネルギー量は石油の数分の1にも
満たない。奇跡的にウランをプルトニウムに変換する高速増殖炉の開発が早期に実現しても(技術レ
ベル、経済状況、また非核の流れから言って不可能といわれている)効率は今の約60倍。それでも資
源量は石炭かそれと同等程度。
原子力発電に必要な資源は科学燃料よりずっと先に枯渇するとも言われている。
【電力供給の実体】
それほど効率の悪い原子力発電が現在、日本の電気の3分の1を供給している。しかし、実際の発電
所の容量(設備量)は全体の19パーセント余りでしかない。供給率3割の実体は、原子力発電所の
稼働率だけを極端に上げ、火力・水力発電所を停止させているため。(火力発電所の3割は稼動して
いない)有名な話だが、原子力の発電量をすべて他の発電でまかなっても、なお火力発電所の設備利
用率などは7割にも達しない。それどころか、現在、日本の年間の平均設備利用率は5割未満。極端
な話、半分以上の発電所を停止させても問題ないぐらいあり余っている。(冬場の暖房、夏場のクー
ラーなど、年間の電気使用量が一定では無いので一概には言えないが。)
電気使用のピークが生じるのは真夏の数日、しかも昼間の間わずか数時間であり、夜には半分に減少
する。電力は蓄えておけないのだからもしもの備えが必要だ、などといっても、クーラーの温度調整
などのこまめな省エネを各自心がけれるように呼びかけるだけで簡単に解決できる些事。
二酸化炭素排出量(簡単なデータ)
1Kwhあたり(炭素換算:g-c/kwh)
石炭火力 266
石油火力 202
LNG火力 165
天然ガス 149
原子力 8
太陽光 15
水力 3
風力 8
※一日の電力使用量や施設の建設や維持などで加わる排出量は計算されていない。
また原子力発電は、もともと熱効率が非常に悪く、廃熱も多い。その大量の廃熱は常に海水中に捨てら
れている。海水中に熱を捨てることでまず、温暖化が進む。次に海水温度が上昇し、海水中に解けてい
た膨大な量の二酸化炭素が大気中に放出され、さらなる温暖化を引き起こす。さらに副次的に、放射性
廃棄物の処理や、巨大コンクリート施設の建設(中学で習うがコンクリートやセメントには大量のCO2
が含まれており、猛暑や酸性雨でも容易に溶け出す)や維持にも大量のCO2が発生する。
研究員の間では、むしろ逆効果という意見が多い。
原子力発電がクリーンなどという話は犯罪的な嘘だろう。