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12/27 19:28 過去のビデオと声紋一致 ビンラディン氏と音響研 外信71
共同
日本音響研究所(東京都渋谷区、鈴木松美所長)は二十七日、カ
タールの衛星テレビ、アルジャジーラが二十六日に放映したウサマ
・ビンラディン氏のビデオの声を分析した結果、これまでに同テレ
ビが放映した二本のビデオや今月十三日に米政府が公開したビデオ
の声といずれも声紋が一致したことを明らかにした。
同研究所は「計四本のビデオは99・9%以上の可能性で同一人
物で、ビンラディン氏に間違いないだろう」と分析。二十六日のビ
デオにはカラスの鳴き声も録音されており、屋外で撮影した可能性
が高いとしている。
また同研究所が過去三本と今回のビデオを比較したところ、声帯
の振動を示す声の平均周波数が徐々に低下していることも判明。
米国のアフガン攻撃後、最初に放映された十月のビデオが一六○
ヘルツだったのに対し、十一月放映では一五○、米政府公開ビデオ
は一四○、今回は一三五ヘルツだったという。
同研究所は「これは腹筋を使った発音ができなくなっていること
を示しており、体力が落ちているか、内臓疾患の可能性もある」と
分析している。
同研究所は警察庁科学警察研究所技官などを務めた鈴木所長が一
九七五年に設立。鈴木所長は誘拐事件などで多くの音声分析を手掛
けた。(共同)
(了) 011227 1928
[2001-12-27-19:28]