投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 08 日 02:32:33:
5000人を超える死者・行方不明者を出した米同時多発テロ事件に対する米英両国の対アフガニスタン報復攻撃が7日夜(日本時間8日未明)、開始された。ブッシュ米大統領は緊急記者会見を開き、戦争開始を宣言した。アフガンの首都カブールのほか、同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏をかくまうタリバン政権の本拠地カンダハルも攻撃を受けている。日本政府は同日未明、福田康夫官房長官らが首相公邸に集合、小泉純一郎首相と緊急協議に入った。湾岸戦争から10年。21世紀最初の年にテロとの新しい戦争の幕が落とされた。
【イスラマバード小松健一】
8日午後9時(日本時間8日午前1時半)ころ、米軍は同時多発テロを受けたアフガニスタンに対する軍事報復攻撃を開始した。ロイター通信によると、カブール市内で数回に渡るロケット攻撃が行われ、大音響が聞こえた。また、米CNNはタリバンの本拠地カンダハルでも攻撃が行われたと報じた。国防総省はこれらの米軍の攻撃を確認した。死者・行方不明5000人にのぼる犠牲を出したことを受けた米国の「テロとの闘い」が始まった。
CNNによると、カブール上空を少なくとも1機の戦闘機が西方から、東に飛行したのが確認されたという。市内全域で停電が起こった。また、AP通信はタリバン側による対空砲火が行われたと伝えた。ロイター通信はカブール住民の話として、戦闘機の音が続き、煙が立ち上がっていると伝えた。
同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏率いるテロ組織「アルカイダ」の複数の軍事キャンプほか、ビンラディン氏をかくまうタリバン政権の軍事施設を空爆目標にした模様だ。空爆に合わせ、アフガン北部に陣取る反タリバン連合(北部同盟)もタリバン政権軍に総攻撃をかけるとの情報もある。タリバン軍はスティンガー(携行型地対空)ミサイルなどで応戦している模様だ。
空爆が間近ではないかとの観測は、ここ数日、強まっていた。北部同盟のアブドラ外相は同日、米軍の攻撃が「非常に近い」と語り、空爆に伴う安全上の措置として、タジキスタンの首都ドゥシャンベなど周辺地域と北部同盟軍の前線を結ぶヘリコプターなどの物資補給を6日夕から実施したことを明らかにしていた。
またパキスタン政府も7日、アフガン国境に近い南西部のクエッタ空港周辺に居住するアフガン難民に立ち退きを指示。同じ南西部のカラーン、シャムシの軍事空港の警備を強化し、米軍機の燃料補給、通信支援の態勢を整えていた。
アブドラ外相やパキスタン情報機関筋によると、空爆は数日間続き、その後、米、英両軍の特殊部隊がタリバン支配地域内に潜入、ビンラディン氏の捕そく活動に入る見込みという。
[毎日新聞10月8日] ( 2001-10-08-02:32 )