(回答先: <大阪高検>現職逮捕に国民も大きな衝撃 「誰を信じたらいい」 投稿者 一市民 日時 2002 年 4 月 22 日 15:11:54)
前代未聞! 大阪高検公安部長を逮捕
大阪地検特捜部が詐欺などの疑いで
競売で落札したマンションに実際には住んでいないのに住民票を移し、税軽減の措置を受けるための証明書を詐取するなどしたとして、大阪地検特捜部は22日午前、詐欺、電磁的公正証書原本不実記載、同供用、公務員職権乱用の疑いで、大阪高検公安部長の三井環(たまき)容疑者(57)=兵庫県西宮市、写真右=を逮捕した。共犯の暴力団関係者2人も詐欺などの疑いで逮捕した。
また、同容疑者はほかにも競売物件でマンションを購入し、賃料収入を得ていたといい、特捜部は国家公務員倫理法違反の疑いもあるとみて解明を進める。高検幹部の逮捕という前例のない事態に法務・検察当局は大きな衝撃を受けている。
調べによると、三井容疑者は昨年2月、競売に出ていた神戸市中央区のマンション=同左=1室を1651万円で落札。暴力団関係者と共謀し、昨年7月から8月にかけ、自分が住んでいないのに住民票を移し、税軽減の措置を受けるための証明書をだまし取った疑い。
さらに、三井容疑者はこの暴力団関係者を介し、落札した部屋を元所有者の暴力団山口系幹部に2000万円で買い戻すように要求。だが、不調になった交渉を有利に進めるため、昨年11月、自らの職権を乱用し、職務上の必要がないのに、暴力団関係者の前科調書を入手した疑い。
調べに対し、三井容疑者は「マンションは居住するつもりだった」などと容疑を否認。前科調書の入手には、「捜査するつもりだった」と供述している。
前代未聞の逮捕劇は今年初め、検察当局に「検事がやくざを脅している」との告発が寄せられたのがきっかけだった。
この告発に基づき、大阪高検と同地検特捜部が内偵捜査を進めた結果、三井容疑者が執務室で暴力団関係者と面会するなどしていたほか、暴力団組員から酒などの飲食の接待を受けていたことが判明したのだ。
ある検察関係者は「捜査の中で捜査員が暴力団員から脅しを受けることはあるが、検事が暴力団にたかるというのは言語道断だ」としている。
特捜部は三井容疑者と暴力団との癒着の有無について徹底解明を進めるともに、三井容疑者が関与した過去の事件に問題がなかったかどうかも調べる方針だ。
◆三井容疑者、暴力団との派手な交際が命取りに
逮捕された三井容疑者は愛媛県出身。昭和44年に司法試験に合格した後、47年に検事となった。高松、京都、鹿児島など西日本を中心とした地検に勤務。捜査や公判を担当し、大阪地検公判部副部長や高松地検次席などを歴任した。
検察独自の捜査も多く手掛け、「殺人以外は、検察でやれる」と豪語していたという。だが、高松地検次席当時、被告と弁護人の接見時間を不当に制限したとして、減給1カ月(10分の1)の懲戒処分を受けている。
三井容疑者は、この件以後、「同期の連中より、昇進が遅い。優秀な自分が、なぜ後塵を拝するのか」などと、周囲にたびたび不満を漏らすようになった。同期は検事正クラスまで出世していたが、「周りの評価に比べ、自己評価が過大な人だった」(関係者)との声も聞かれている。
こうした不満のなかで、検察庁の事件調査・情報収集用の経費とされる「調査活動費(調活費)」について「検察幹部に不正使用がある」として、自らの犯罪を棚にあげ、匿名でその実態を“暴露”。近く実名で、その内容を告発することも検討していたというが、暴力団関係者との派手な交際が命取りとなった。
ZAKZAK 2002/04/22
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_04/3t2002042201.html