(回答先: 「調活費、検察幹部が私的に流用」大阪高検公安部長 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2002 年 4 月 22 日 19:53:59)
詐欺などの疑いで22日逮捕された三井環・大阪高検公安部長は、「調査活動費」を使った法務・検察の裏金づくりがあったと主張して、近く公表する準備を進めていた。
この裏金疑惑をめぐっては、調査活動費の一部を高級料亭の遊興費やゴルフ代などにあてたとして詐欺などの疑いで告発されていた前大阪地検検事正が昨年11月、福岡高検の検事長に就任。同じころ「嫌疑なし」で不起訴処分になっている。
しかしこの事件処理について、検察庁関係者は「検察上層部は長い間、架空の情報提供者に調活から謝礼を支払うという名目で裏金づくりをやってきた。幹部にとっては公知の事実で、個人の問題というより組織ぐるみの腐敗。不起訴にして、検事長になってもらうしかなかったのです」などとしていた。
また、複数の検察庁関係者がこれまで朝日新聞に語ったところによると、調査活動費予算のほとんどは検事総長、最高検次長、各高検検事長、各地検検事正ら幹部の飲食、ゴルフなど私的な遊興費に消費されていたとされている。「調査活動費は、各地検ごとに金額が決まっており、○○地検なら年間何百万円といった具合に法務省から割り当てられる。それをそっくり裏金としてプールして検事正ら幹部の私的な遊興に使う」。
さらに飲食店への支払いについては「すべてつけ払いで、店が事務局長のところに現金を取りにくる仕組み。請求書や領収書は裏帳簿に張って保存。記録が残るので、銀行振り込みは使わない」などとされていた。
「前大阪地検検事正が高知地検の検事正をやっていたころには架空請求が年間100回前後に及び、裏金は少なくても400万円をくだらなかった」と話す関係者もいる。99年4月に東京高検検事長と業者の不明朗な交際が発覚し、調査活動費問題に発展しかねないと考えた法務省が、調査活動費の解説マニュアルを作成し、使い方を指導し始めたともされていた。(14:53)