(回答先: 検察庁の裏金づくり、公表を準備中 逮捕の三井検事 [朝日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2002 年 4 月 22 日 23:03:54)
三井大阪高検公安部長の逮捕は昼前のTVニュースでも報道されていたが、容疑内容を聞いて、検事の身分を持つ人を逮捕までしなければならない事件なのかということでまず疑念を抱いた。
日本では容疑者を逮捕するのは当然だと思われているフシがあるが、逮捕は、「逃亡や証拠隠滅が行われる可能性がある」場合に認められるものである。
数多くの警察不祥事を顧みればわかるように、犯罪のでっち上げや犯罪者の見逃しなどを起こした警察官は、逮捕されずに書類送検で済まされている。
逮捕後のニュースを見ると、逮捕容疑の有無は別として、公安部長の逮捕という史上稀な出来事は、検察庁の税金詐取の問題化を防ぐ目的で行われた可能性が高いようだ。
「噂の眞相」では検察の「調査活動費」が組織ぐるみで私的に流用されていると以前から報道されていた。
書かれなくてもそのようなことを疑っている人が読者として多い「噂の眞相」や一部週刊誌が取り上げている段階では蓋をすることも可能だが、大手の日刊紙やTVで取り上げられるようになれば、そう容易には蓋ができなくなる。
ましてや、それを仕掛けようとしているのが実態を知る現職の検事で、職を賭してまでやられたのでは大問題になってしまう。
今回の三井大阪高検公安部長の逮捕は、口封じと証言の無効化を狙って行われたものだと推測できる。
逮捕は口封じだし、接待も含む暴力団絡みで逮捕することでメディアにしゃべったことはいい加減な内容という印象を与えることができる。
容疑内容が事実かどうかはわからないが、検察が必死で逮捕のネタを探したであろうことや実名で証言する時期が近いということで焦ったことは推察できる。
しかし、検事であり検察庁の“本性”も知っている三井公安部長が自らの逮捕を招くような告発手段に走ったのは、外務省のような情報漏洩方法を採っても、大手メディアや政党は検察追及には及び腰になるという現実を見てきたからだろうか。
「読売新聞」は、三井氏の告発問題に原田検事総長の釈明会見で触れ、まったく関係ないということや私的流用はないという検事総長の説明をそのまま流しているだけである。
容疑の内容では現職検事を逮捕を行う必要性はないというのが今回の逮捕劇のポイントであり、犯罪を告発すべき国家機関である検察庁が、自らの犯罪が告発される事態に際してはあらゆる手段を使って防止しようとする醜悪な組織であることを示したものである。
メディアは、三井氏の逮捕は容認しても構わないが、三井氏の“衣鉢”を継いで欲しいものだ。