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あしゅらさんの膨大な国債に関する見解を読ませていただきました。論点はたくさんありますので1つ1つ議論していきたいと思います。なお私の反論は喧嘩を売ろうというのではありません。あしゅらさんの主張の多くはもっともだと考えています。それでも整合性にかける部分があるからです。
まず借り換えにより国債発行残高が増えつづけ個人金融資産をこえるあるいはすでにこえているかもしれないという点について。
ここにおいて欠落している視点は、日本国債は古い数字でも95%、現在はおそらくもっと多くが日本国民および法人により所有されているということです。
通常この高い数値は外国人の売りが少ないから統制しやすいという観点からしか議論されませんが、重要な点は国債が償還すればその元本と利子は日本人が受け取るということです。もしそれが消費に向かえば税収増につながりますし、内需拡大になります。もし再度預貯金にまわってもそれは日本の個人金融資産が増えることになります。
ですから基本的になんら問題ないと考えます。もし問題がおきるとすれば償還されたお金が死蔵されたり資本逃避という形で海外に逃げる場合でしょう。
まず死蔵されるお金についてはこれは低金利だから死蔵されるのである程度のインフレ下で正常な金利がつけば誰もタンス預金やいつ相場が崩れるかわからない金を買うことはありません。金を買う人は強盗を招き入れているようなものです。
では資本逃避はどうでしょうか?向かうとすればまずドルでしょうが、ドル預金をした人は現在の円高ですでに相当な損を受けたでしょう。為替というのはプロでも読めないのに素人が外貨預金をしても損するだけです。現に私は10年前にそれをやって損をしました。
昨日、ドルは円・ユーロに対し値下がりし、NYダウ・ナスダックとも大きく下げました。個人的にはS&P500という総合指数が大きく落ちたのが印象に残ります。
さらに最近顕著なのは、10年物財務省証券(TB)の利率が上がってきているのです。以前は株が下がってもその資金はTBに向かいイールドは下がりつづけてきました。ですが最近はイールドすら上がっていまう。例えば昨日は0.05%上がっています。つまりいよいよアメリカ売りが始まったのです。日本売りがどれだけ日本を苦しめたかを考えればアメリカ売りの深刻さが想像できると思います。
つまりまともな経済センスのある人間なら今はむしろ国債を買ったほうが安全なのです。日銀の異常マネーサプライによる国債バブルという人もいますが、数年前でも日銀は十分な流動性を供給していました。それでも国債利率は上がりつづけた(つまり売られた)のです。この点はいかがでしょうか?