(回答先: Re: 政界再編の必要あり? 投稿者 596 日時 2002 年 3 月 08 日 01:14:08)
成長を続けている時代(といってもバブルの渦中で結局は虚栄だったわけですが)は、グローバリズム信奉者でした。小泉流にいえば、自然淘汰・適者生存の俗流ダーウィン主義ですね。
しかし、公正なルールの元に行われていると思われた大競争時代――グローバリズム、アメリカリズムの到来は、結局のところ強者(単純にいえばアメリカ、国際資本、あっしらさん流にいえば悪魔崇拝主義者ですか)の論理で行われていた八百長レースだったということがわかってきました。これは今回の冬季五輪を見れば、その仕掛けがよくわかりますね。これでは新参者(そのうえ根が純朴)は勝てるわけがない。
というわけで、最近は進化論のアナロジーでいえば、今西進化論でいうところの棲み分け理論的戦略が、いまの日本には必要ではないかと思うようになりました。
今西氏は、自然を観察するとダーウィン流の進化論ではどうしても説明がつかないところがある。生物社会は、自然淘汰・適者生存のルール(グローバリズムですね)でなく、高度な棲み分けによる共生を実現しているのではないかということです。
かつての日本は不備もありましたが、いろいろな生き方、階層を許容/容認していましたね。少数者の声を聞く度量も余裕もあった。しかし、いつの頃からか、人間の器が小さくなり、度量も余裕も失われ、いまは少数者の声はほとんどかき消されます。一概に昔に戻れというのではありませんが、かつての日本のシステムにも良いところがあり、それをもう一度見直す必要があると感じる今日この頃です。
596さんの政界再編論のレスとは言えないようなものになってしまい、申しわけありません。いろいろ考えさせられたもので。
あと、民主党の政策はウルトラ小泉流の感じがしてあまり賛成できません。いま日本の命運を託すとすれば、小沢一郎ですかね。主義主張は異なりますが、最後の切り札といった感じです。