(回答先: Re: 生産性を上げても必ずしも経済成長できるわけではありません 投稿者 あっしら 日時 2002 年 3 月 11 日 23:46:05)
あっしらさん、こんばんわ。
>同じコストと同じ価格で良い物を作ったものが勝つのは問題ありませんが、「生産性を上げてコストを下げたものが勝つ」というのは、徐々に書いていきますが、自滅への道を歩むものです。
自滅への道を進むかもしれませんが、安くて質の良いものを安いコストで生産せざるを得ません。
高くて質の悪いものは誰も買いません。世界で一番安くて質の良いところから良いものを購入せざるを得ません。
>生産性を上げても、行き着く先は、どう転んでも世界規模での「過剰生産力状況」です。
そのような状況になったとしても安くて質の良いものを生産せざるを得ません。
>軍需・原子力・CPU・加工食品産業以外の鉄鋼・化学・家電・繊維などで、日本やドイツより競争力がある企業名を上げてみてください。
アメリカの企業名は良くわかりません。アメリカにも優れた産業と劣った産業があるのは当然。
>輸出に頼れないのであれば内需に頼るしかないわけですが、生産性の向上を給与の切り下げでなく生産の効率化で実現したのであれば、例えば、これまで1000人で生産してきたものを800人で生産できるようにしたということです。これは、国内市場で200人分の需要が減少することを意味します。
生産している人だけが需要者ではありません。800人で生産できるようになったら、それだけ有利になります。ほかの会社より有利となり、その会社にとっては200人の需要が減った以上の効果があります。
>200人分の需要を補うためには、政府が扶助するしかありませんが、そのためには稼ぎがある人から税金を徴収するか、国債を発行しなければないので、やはり需要は減少します。
政府が扶助する必要はありません。200人の人は別の仕事をすればよいだけです。
>このようなことから、諸外国に輸出を制限されてしまったら、生産性を上げても企業は大きくなれないのです。
ほかの会社より優れたことをすれば、たとえ国内だけであったとしても、その会社のシェアが大きくなります。
>日本は、「保護主義貿易」で高度成長を遂げてきたという歴史を忘れ、1970年頃から「自由主義貿易」を声高に叫び続けてきましたが、あと数年もすれば、貿易赤字に陥り、「自由主義貿易」は亡国への道と言い始める人が急増するでしょう。
貿易赤字となれば円安となり輸出が増えます。
保護主義貿易で高度成長を遂げてきたのではないでしょう。人件費が安かったからと円安だったからではないでしょうか。
>この循環が続けば、日本も、米国と同じように産業が空洞化します。
産業が空洞化してもアメリカは立派にやっています。
>そうこうしているうちに、日本企業が中国で生産した商品を日本に持ち込むというかたちではなく、中国企業自身も対日輸出を始めることになれば、さらに価格は低下していきます。
中国からの対日輸出が増えれば、円安となり日本は輸出しやすくなります。
>世界のほとんどが、国際金融家の利益だけに貢献する意味のない生存競争に飽き飽きとし、温室を求めるようになるでしょう。
温室のない国の一部の優良企業がやがて世界的企業になっていくでしょう。
ヨーロッパ連合内とか、南北アメリカの連合内では関税ゼロになりつつあります。世界は1つの国のようになってきつつあります。
1つの国の中では保護はあまり有りません。