(回答先: 真実はゴミのなかに隠せ 投稿者 FP長万部 日時 2002 年 2 月 13 日 22:33:51)
さっそくのレスありがとうございます。
勿論、私も娯楽映画として、割り切って観たつもりです。
ただ、告発のためのドキュメンタリー映画も、あまり完全には信用しないようにしています。
探るのが「馬鹿馬鹿しい行為」だと擦り込むための映画の可能性についてですが、観た者すべてを脱力させるようなギャグや、パロディーのようなたぐいの作りではけしてありませんでした。どうみても「ちゃかし」には見えないのです。
どちらかというと、あの映画を観て初めてメーソンの存在を知った人間も多いと思います。
だからこそ、娯楽映画であるにもかかわらず、気になってしまうのです。この映画は1888年当時のロンドンをリアルに描写しようとかなり頑張っている(実際できているかどうかには賛否あるようですが・・・)意気込みのようなものを全面に感じます。その中にフリーメイソンというのは、こんな秘密結社なんだよ〜、という事柄を盛り込んでいるわけです。嘘臭さを感じさせようとする余裕のようなものは無いように見えました。
それが、たとえば「メンインブラック」のようなものであれば、実在の秘密組織を茶化して娯楽マンガのネタに同一視させてしまうという策略も納得できるのですが、今回の「フロムヘル」には、どうも「とんでもネタ」に見せようという意志があるようには見えないのです。
どちらかというと、フィクションに見せ掛けて実は、メイソンの悪魔的儀式要素や、組織的圧力を告発しているような映画なのです。
シンボルの表現も、それとなくまぎれこませる、今までのメイソンのやりくちとは、180°違う、どちらかというと告発に近い出し方でした。
FP長万部さんのおしっしゃることも、よく解っているつもりなんですが、今まで、この様な映画が無かったことも合わせて、疑問が残ります。
だって、フリーメイソンなんて面白い題材、ハリウッドが飛びつかない訳が無いじゃありませんか。
それが何故、今頃になって初めてこんな堂々とフリーメイソンを題材にした娯楽が作り得たのでしょうか。
何かが変わった、という気がしてなりません。