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01/07 20:51 チベット仏教の活仏が亡命 中国当局も「出国」を確 外信82 #01
【北京7日共同】七日付の英紙デーリー・テレグラフは、チベッ
ト仏教カギュ派の最高位の活仏であるカルマパ十七世(14)が、
歩いてヒマラヤ山脈を越えてインド国内に亡命した、と報じた。
これに対し中国政府の新聞弁公室は同日、カルマパ十七世がこの
ほど、置き手紙を残して中国チベット自治区ラサを離れ出国したと
発表。同紙の報道を事実上認めたものとみられる。
これほど高位の活仏の亡命は、一九五九年のチベット動乱で最高
指導者ダライ・ラマ十四世やカルマパ十六世らがインドへ渡って以
来約四十年ぶり。
カルマパ十七世の合流で、四大宗派の最高位の活仏は全員、ダラ
イ・ラマ十四世が設立したインド北部ダラムサラの「チベット亡命
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政府」にそろう。
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これにより、中国政府とダライ・ラマの対立が激化し、自治区内
の民族独立運動やチベット仏教界への締め付けが強まるのは必至だ
。
海外チベット人の間では、中国政府がダライ・ラマに近いカルマ
パ十七世をわざと逃がしたとの憶測も流れている。
デーリー・テレグラフによると、カルマパ十七世はラサの北西約
五十キロにある寺院を随行者四人とひそかに抜け出し、雪に覆われ
たヒマラヤを約千五百キロ歩いて五日にダラムサラに到着した。到
着した時は「衰弱し切った状態だった」という。
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新聞弁公室は、置き手紙に「仏事用の楽器や歴代カルマパが使っ
た黒い帽子」を取りに行くためで「国家や指導部への裏切りではな
い」と書かれていたと指摘、出国への批判はしていない。
カギュ派はチベット仏教の四大宗派の一つ。カルマパ十七世は十
六世の「転生霊童(活仏の生まれ変わり)」として中国政府とダラ
イ・ラマの合意の下で後継者に選ばれ、九二年九月に即位した。
(了) 000107 2050
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