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★国連決議1441の意味付け
本日は、国連安保理決議1441に基づくイラクの武装解除義務について、再検討する重要な日だ。昨年11月8日、安保理は全会一致で1441を採択した。決議の目的はイラクに大量破壊兵器を武装解除させることだった。
イラクは既に、12年間、16の決議にわたり、重大な違反を犯してきた。1441は、無実の者に対する決議ではなく、何年にもわたって安保理が有罪を宣告してきた政権に対するものである。
1441はイラクが決議を順守するのか、それとも重大な結果に直面するのか、最後の機会を与えるものだ。
★証拠の情報源
提示する材料はさまざまな情報源からもたらされた。米国の情報源もあるし、他の国のものもある。電話の会話の盗聴や衛星写真などもある。
★盗聴記録その1
まずはテープを再生することから始める。これから聞くのは、米国政府が盗聴した会話だ。
(アラビア語の会話) 今聞いた二人の将校の会話の中で、かぎになるような要素について振り返ってみる。
エルバラダイ事務局長は禁止されたもの(大量破壊兵器)を探しており、将校たちにも協力し、隠し事をしないよう期待している。
しかし、将校らは「我々は改造車を持っている。これを見た者がいたら何と言えばいいのか?」(盗聴記録)と心配している。
★盗聴記録その2
もう一つのテープをかけよう。1月16日に査察団が12の化学兵器の弾頭を発見した。4日後の1月20日、イラクは査察官に弾頭を探すと約束した。
お聞かせするのは共和国防衛隊本部の将校が、現場の将校に命令を出しているところだ。
(アラビア語の会話)
最初の(盗聴記録の)メッセージが「運び出し」だったことを思い出してもらいたい。物を隠し、片付け、跡形も残らないようにするための仕掛けのすべてだ。
この盗聴記録で裏付けられることは、イラクの将校が物事をひっくり返そうとしていたということだ。大量破壊兵器があった跡に何も証拠が残らないように敷地を浄化していた。
昨年11月26日、国連査察団がイラクで査察を再開する前日にあった会話(盗聴)。この会話にはイラク軍のエリート、共和国防衛隊の高官、大佐と准将が登場している。
大佐「我々は改造車を持っています。彼ら(査察委員会メンバー)の中で、これを見た者がいたら何と言えばいいでしょうか?」
准将「改造車は入手していないはずだ。そんなものは持っていないだろう?」
大佐「1台あります」
准将「どれだ? どこからだ?」
大佐「作業場からです。アルキンディ社です」
准将「何?」
大佐「アルキンディ社です」
准将「明日午前中に会おう。心配だ。君はすべてを何か残したままにしているのではないか」
大佐「すべてを運び出しました。何も残っていません」 査察団が1月16日に化学兵器の弾頭部分を発見後、共和国防衛隊本部将校と現場将校が1月30日交わした会話。
本部「おまえが持っている弾薬を、彼ら(査察委員会メンバー)は査察しているのだな」
現場「そうです」
本部「禁止された弾薬があるかもしれないというのか」
現場「そうです」
本部「禁止弾薬が偶然あるかもしれないというのか」
現場「そうです」
本部「昨日、敷地のすべて、廃材置き場や、廃棄場も浄化しておくよう命令を送ったはずだ。何も残っていないように確認せよ」
[毎日新聞2月6日] ( 2003-02-06-14:44 )