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(回答先: ジャパン・プレミアムを付けられてしまう原因は、日本の銀行の帳簿操作の実態を外国人が感じ取っているからだと思います。 投稿者 理佳子 日時 2003 年 3 月 08 日 23:25:13)
理佳子さん、こんにちわ。
90年代中期から話題になった“ジャパンプレミアム”(日本の銀行に対する上乗せ金利)は、89年のBIS規制と同じく、日本の銀行の対外活動力を削ぐことが目的だと考えています。
もちろん、直接的な理由は、不良債権=過剰債権問題で喘いでいる日本の銀行の財務状況及び金融システム不安だとされていますから、その意味では、「勘定が合えども銭足らずな煮え湯は飲まされたくない」ということになります。
しかし、たとえ1%の上乗せ金利があっても、元本さえ戻ってこないかもしれないのですから、破綻する可能性がある銀行に大量の資金を貸す銀行はありません。
それまで預金準備率などで規制されていた貸し出し(預金運用全般)=資産の限度額を自己資本の12倍程度としたBIS規制も、膨大な預金量を抱え、その運用を従来の内外比で行えなくなった日本の銀行の対外金融活動を抑制することを企図して実施されたものです。
自己資本比率で資産総額を制限するBIS規制により、預金規模に金融活動を依拠してきた日本の銀行は、その活動力を縛られることになりました。
もしも、BIS規制が実施されていなければ、日本の銀行が欧米での金融活動を拡大していたはずです。
(自己資本比率規制は、資産リスク評価がゼロとなる米国債などに日本の銀行の資金を向けさせる役割も持っていました)
“ジャパンプレミアム”は、日本の銀行が米英の銀行に伍して対外金融活動を行う道を閉ざす最後の手段だとも言えます。
0.01%の金利差でしのぎを削っているなかで、資金調達に0.5%や1%の上乗せ金利を求められることになると外国の銀行とは競争することができなくなります。