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(回答先: 円高と資金量で邦銀がのさばったから米銀が苦悩したのです 投稿者 あっしら 日時 2003 年 3 月 10 日 05:18:01)
BIS規制は、本当に、邦銀を落としいれようとして、作られたものでしょうか??
1986年米銀はFRB(連邦準備理事会)の指導もあって、対外融資ではリスクや採算を重視した慎重な姿勢をとってきたほか、米国内の企業の資金需要がおう盛だったことが資産減少の背景。
このころから、すでに米銀は動いていますし。
日本の場合1987年で、政治家や銀行家の楽観視しているの一言が気になります。
そして1988年には、一気にジャパンパッシングだととの批判があちらこちらから湧き上がります。
マスコミを操作し大蔵省が銀行をほんとに、監視していたのかどうか?
そっちのほうが気になります。
【チューリヒ二十一日=和田(洋)特派員】BIS(国際決済銀行)は二十一日、急拡大している銀行の簿外取引(バランスシートにのらない業務)について、初めてその実態と問題点をまとめた報告書を発表した。それによると、ユーロ市場で脚光をあびているNIF(短期債券発行ワク供与)やオプション取引などが、金融資本市場の効率性を高めている点は評価しながらも、(1)銀行のリスク管理がおろそかになる(2)通貨供給量管理などの金融政策の運営が難しくなる――などの点について警鐘を鳴らし、中央銀行が十分な注意を払い、新たな信用秩序維持のための方策を打ち出すよう呼びかけている。
この報告書は、BISに加盟している日本を含む十カ国の中央銀行の専門家がまとめた。ここ二、三年の間に市場に登場した新しい資金調達手段や、通貨、金利のスワップ、オプション取引、先物取引など様々な取引手法を分析し、金融革新と呼ばれる市場の変容の実態と、それによる影響を調査した。
中でも急成長しているNIFの場合、企業が機敏に低コストの資金を調達できる利点が歓迎され、八三年にはわずか三十億ドルだった年間の調達額が、八四年は百八十八億ドル、八五年は四百九十五億ドルに膨らみ、従来のシンジケート・ローン(協調融資)を上回るほどになった。
報告書はこのような新商品の開発が市場の活性化を促した点は評価しているが、ローンと違ってその実態がバランスシートにそのまま反映されない点を最大の問題と指摘している。簿外取引があるために銀行のリスク管理があいまいになるほか、バランスシートをもとに銀行の経営の健全性を守る尺度としてきた金融当局の政策運営も難しくなっている。
このため銀行の経営実態をつかむには、金融当局は新しい手法を開発する必要があるほか、銀行自身も簿外取引に対するリスク管理を徹底させるべきだと報告書は求めている。すでにイングランド銀行や西独の銀行監督局などは、NIFについて別ワクで数字を報告するよう銀行に指示しており、簿外取引について一定の基準を打ち出して規制に乗り出す動きも、先進国の中央銀行の間に現れ始めている。
邦銀の対外資産世界一、昨年9月末で6396億ドル――BIS報告。
掲載日:1986/01/31 媒体:日本経済新聞
【チューリヒ三十一日=和田特派員】BIS(国際決済銀行)は三十一日、西側銀行の国際融資動向に関する報告をまとめ、この中で邦銀の対外資産(融資など)が大幅に増加し、米銀を抜いて国別ではトップになったことを明らかにした。利益率を重視して選別融資に転じた米銀に対し、量の拡大を先行させた邦銀の積極姿勢が首位交代の最大の要因。半面、融資拡大に見合った原資の多くを銀行間市場を中心に調達するなど、運用と調達の不均衡も現れており、今後は国際業務の質の向上が邦銀にとっての重要な課題となろう。
BISの報告は昨年九月末時点のもので、国別の分類は八四年末に次いで二回目。それによると邦銀の対外資産は八五年一―九月で千二百十三億ドルも増加、九月末では六千三百九十六億ドルに膨らんだ。一方で米銀が、同期間で対外資産を百四十八億ドル減少させたため、トップに躍り出た。西側銀行全体に占める比率では邦銀が二六%、米銀が二三・四%となっており、両者で全体のほぼ半分を占める。
米銀はFRB(連邦準備理事会)の指導もあって、対外融資ではリスクや採算を重視した慎重な姿勢をとってきたほか、米国内の企業の資金需要がおう盛だったことが資産減少の背景。これに対して邦銀は、ユーロ市場を中心に積極的に融資を拡大しており、こうした戦略の違いが際立った対照を生んだ。
ただ邦銀が急ピッチで規模を拡大してきた結果、資金調達面では銀行間の資金取り入れに大きく依存するややアンバランスな形態になってきた。非銀行(一般企業)向け資産が千七百九十億ドルあるのに対し、負債(預金など)は五百四十四億ドルにしかすぎない。結果的に銀行間で三千四百億ドル弱と、米銀の三倍近い巨額の資金を取り入れて、運用、調達を均衡させている形である。