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(回答先: なぜ内需が拡大しなかったかの説明はある? 投稿者 日時 2003 年 2 月 28 日 16:15:14)
>バブル形成の原因自体は、日銀ー銀行の過剰融資にあったとして
>やはりそれが内需拡大につながらなかった理由は、マネーが消費性向の高い層に届か
>ず、規制のせいで輸入品が割高だったのが大きいと思うよ
「マネーが消費性向の高い層に届かず」というのは、給与(家計可処分所得)が増加しなかったことです。
{規制のせいで輸入品が割高だった」としても、それで余剰利得を手にした経済主体が、投資もしくは消費にそのお金を向ければ問題はありません。(もちろん、投機ではありませんよ)
>これはある状況ではそうなんだけど、バブル期みたいに生産性が上がり利益が増加し
>た企業ワーカーの賃金が上昇し、それが新たな需要を生み出し、失業者の雇用が進む
>という循環があれば、内需拡大に結びつくんじゃない?
「生産性が上がり利益が増加し」ながら、賃金を抑制したから、需要がそれほど拡大しなかったのです。
(輸入ブランドに回る需要は、国内産業・サービスの低迷要因になります)
>でも現実には投機はあっても投資は起こらなかったね
>もう間接金融は、この時点で時代遅れになってたんじゃないかと思ってるよ
80年代後半は株式時価発行など、本来の直接金融が膨らんだ時期です。
それが、国内投資に回るのではなく、海外投資や投機に回ったことが需要拡大の制約要因の一つです。
直接金融か間接金融かの違いは、投資が起きるかどうかはそれほど関係ありません。
事業投資で資金調達コストを勘案して利益が出ると判断すれば、投資をするものです。
ちなみに、既発行株式や既発行社債などを買うのは直接金融ではなく、金融資産形態の交換でしかありません。