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内閣府が14日発表した国民所得統計速報によると、2002年10―12月期の国内総生産(GDP、季節調整値)は、物価変動の影響を除いた実質で7―9月期に比べ0・5%増加、年率換算で2・0%増加した。
4・四半期連続のプラス成長を維持したものの、伸び率は7―9月期の0・7%から縮小し、景気の減速感が増した。特に、これまでGDPの伸びを支えてきた個人消費の伸び鈍化が鮮明となるなど内需が低調で、景気の腰折れ懸念が強まってきた。
竹中経済財政・金融相はこの日の閣議後の記者会見で、「数字は想定していたより高いが、経済の流れは、おおむね想定した姿だ」と述べた。
10―12月を需要項目別に見ると、これまで比較的高い伸びを示し、7−9月期は0・8%増だった民間最終消費支出(個人消費)が0・1%増の横ばい状態に減速した。冬のボーナスが大幅に減少したことや、失業率が高止まりしていることが、消費の抑制につながったと見られる。
住宅投資も0・9%減とマイナスに転じた。設備投資は、1・0%増と3・四半期連続のプラスを保ったが、伸び率は依然低く、企業が本格的に投資意欲を回復させているとは言えない。
一方、政府や地方自治体が財政支出を切り詰めていることから、公的固定資本形成(公共投資)は3・四半期連続マイナスの0・5%減となった。
この結果、内需の寄与度はプラス0・2%にとどまった。
一方、輸出は、アジア向けなどが比較的好調で、4・5%増と、7―9月期の0・1%増から拡大した。輸出の伸びが輸入の伸びを上回ったため、輸出から輸入を差し引いた外需の寄与度はプラス0・3%となり、成長率を支えた。
物価の動きを総合的に示すGDPデフレーターは、前年同期比で2・2%下落した。マイナス幅は7―9月期の1・9%下落から広がり、2000年10―12月期と並ぶ過去最大となった。19・四半期連続の下落で、物価が持続的に下落するデフレが拡大している。物価変動の影響を含む名目GDPは、前期比0・1%減だった。
また、同時に発表された2002年の実質成長率は前年比0・3%増で、4年連続でプラス成長を維持した。2002年度年間の政府見通しである0・9%成長は、1―3月期が3・3%減の大幅マイナスでも達成できることになった。
(2月14日12:41)