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『週刊金曜日』編集長のコメント
投稿者 曰く付き 日時 2002 年 11 月 18 日 04:55:05:

幹治の部屋

曽我ひとみさんの家族に北朝鮮・平壌でインタビューしました

 私たちが北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に派遣していた取材班が、11月10日、平壌のホテルで、日本に一時帰国している曽我ひとみさんの家族と単独インタビューしました。その詳しい内容を11月15日号に写真つきで掲載しています。曽我さんの家族が日本のメディアのインタビューに応じたのは、はじめてです。

 インタビューに応じてくださったのは、ひとみさん(43歳)の夫の元米軍兵士、チャールズ・ロバート・ジェンキンスさん(62歳)と、長女の美花さん(平壌外国語大学生、19歳)、次女のブリンダさん(同大学生、17歳)の3人。10月15日に平壌空港から帰国するのを見送って以来、ひとみさんからは何の連絡もないという3人は、2時間近いインタビューの中で、ときおり目を潤ませながら、ひとみさんに会いたい思いをこもごも語ったそうです。ぜひ15日号をお読みください。

 編集長として判断を迫られたのは、このインタビューを掲載するかどうかでした。知り得たことを読者に伝えるのは、ジャーナリストとして当然のつとめですが、このインタビューは微妙な問題を含んでいます。とりわけ、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさん(15歳)に対する朝日新聞やフジテレビのインタビューが大きな問題になった後だけに、慎重に検討しました。キム・ヘギョンさんの場合に問題になったのは、(1)まだ15歳の少女に母親の拉致などについて尋ねるのは人道上、許せない、(2)この時期にインタビューを載せるのは北朝鮮の策略に乗る結果になる、といった点でした。

 このうち、第1の点については、インタビューの主な相手は夫のジェンキンスさんであること、娘さん2人も大学生であるうえ、父親が同席していること、みなさんがインタビューに同意していることから、問題はないと判断しました。

 そして第2の点については、次のように考えたのです。いまの時点で曽我さんの家族との会見を認めた裏に、北朝鮮側の政治的な意図があるのは間違いないでしょう。しかし、今度の拉致事件で何より重視すべきは犠牲者本人とその家族の人権です。しかも、読者のみなさんの多くは、北朝鮮側に思惑があることを知ったうえで記事を読んでくださるに違いない。そう考えれば、この点も問題ないのではないか、と。

 さらに考えてみると、拉致の犠牲者とその家族の方々が今後どこに住み、どう生きるかというようなことは、政府や家族会といった第三者ではなく、かれら自身が決めるべきことです。かれらが自由に自分たちの意思を決められる環境をつくることこそが、両国政府の役割のはずです。ところが、いまのところ両国政府とも、本人たちの意向を十分に尊重しているようには見えません。こうした状況の下では、ひとみさんの家族の肉声を伝えることに積極的な意味があると考えられます。

 以上のようなことを総合的に判断して、インタビューの掲載に踏み切ったものです。私たちの真意をくみ取っていただければ、幸いです。

http://www.kinyobi.co.jp/KTools/hensyu_pt?v=vol436

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