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(回答先: 週間金曜日は「買ってはならない」 投稿者 声なき声 日時 2002 年 11 月 18 日 05:33:22)
週刊ポスト11/29
中山恭子・内閣官房参与に直撃インタビュー
……
記事を読んだひとみさんは激しく動揺した。中山氏は電話で30分間、ひとみさんと話をして落ち着かせた後、テレビの取材に応じ、「10日で帰すという約束は致しておりません。どなたかがそういう風にいわせているのではないか」そう毅然と語った。
中山氏は、平壌空港で横田めぐみさんの娘であるキム・ヘギョンさんと、ジェンキンス氏や2人の娘と会い、直接会話を交わした。そのときの様子はどうだったのかを改めて聞いた。死亡説に揺れるめぐみさんの娘と拉致疑惑も浮上しているジェンキンス氏。中山氏は、2人の姿が今も目に焼き付いて離れないという。
──キム・ヘギョンさんの第一印象は?
「とても可愛らしいお嬢さんで、はにかみ屋さんだなという印象を受けました。私たちが曽我ひとみさんの家族といるとき、ヘギョンさんが連れてこられ、ひとみさんがぱっとかけ寄ったんです」曽我さんと横田めぐみさんは知り合いだった。
「ひとみさんは以前にめぐみさんと一緒に住んでいたことがあるんですね。だからヘギョンさんのこともよくご存じだった。でも、ひとみさんはめぐみさんが亡くなったことをその日に初めて聞かされたそうです。ひとみさんはかなりショックを受けた様子で、私たちの目の前で、ヘギョンさんと抱き合って泣いていました。ヘギョンさんが小柄なこともあって、抱き合うとひとみさんの中に吸い込まれるようにも見えて……。見ているこちらも辛かった」
──先日、ヘギョンさんは日本のメディアのインタビューに答えていたが。
「あんなにおとなしかったヘギョンさんが、わっと話しているのを見て、いったいどうしたのかなと、少し心配になりました」
──ヘギョンさんの父親の姿が全く見えてこないのは不自然ではないか。
「そうですね。私たちもヘギョンさんの父親に関しては、どういう方なのか何の説明も受けていません。空港に連れてきたのも父親かどうかはわからないんです」
ヘギョンさんについては5人の被害者とともに帰国できないかとかけあった。「出発の間際まで外務省を通じて申し入れていたんですが、受け入れてもらえませんでした」
空港にはジェンキンス氏も来ていた。
「ひとみさんはじめ、4人がとても強い絆で結ばれたご家族なんだなと思いました。ジェンキンスさんとは英語で直接話すことができたんですが、『ひとみは自分より20も歳下なのに結婚してくれて、娘2人もよく育ててくれた。感謝している。今回、ひとみが自分の祖国に帰れることはとても嬉しい』とおっしゃっていました」
──2人の娘さんとはどんな話を?
「こちらは朝鮮語の通訳を通じてだったんですが、2人とも『事情はわかっています』と話してくれました。もう大学生ですし、お母さんが日本人であり、どうして故郷に帰らなけれぱならないのかということも理解されてたのでしょうね。長女の方は本当にひとみさんによく似ていらっしゃっていて、次女の方はどちらかというジェンキンスさん似でした」
平壌を発つ時、何を思ったか。「ヘギョンさんやジェンキンスさんたちが揃ってお見送りしてくれたんです。最初、ヘギョンさんはジェンキンスさんご一家の3人とは離れた場所に、ぽつんとおひとりで立っていたんです。そこへひとみさんの娘さんたちがヘギョンさんを自分たちの間に招き入れて、4人揃って、空港のフェンス越しに、飛行機が飛び立つまでずっと手を振ってくれた。本当に嬉しかったですね。ただ、4人は何かを感じとっているかのようにも見えました。ひとみさんが戻ることはもうないと思ったのかもしれない。だから、あの方々にも一日も早く日本で家族水入らず、ゆっくりお話をする環境を作ってあげたいと強く感じました。今でも思い返すたびにその意を強くします」
さる11月11日には、北朝鮮側が死亡したと伝えていた拉致被害者のひとり、松木薫さんの遺骨が、本人のものではないことが判明した。中山氏は死亡したとされる被害者についての調査も引き続き要請していく構えだ。松木薫さんの遺骨の問題に限らず、北朝鮮の調査は信用しがたい。「おっしゃる通りですね。私たちは、今回、北朝鮮側から出された調査結果にはさほどウェイトをおいていないんです。というのも、調査報告書や記録書には、最初から随分たくさんの疑問点があった。もともとあてにならないものだと思っています」
参考:週刊ポスト11/22
独占インタビュー・元米軍兵士ジェンキンス(曽我ひとみさんの夫)の母が本誌に語る「息子は金正日に拉致された」
http://www.weeklypost.com/jp/021122jp/brief/opin_1.html
北朝鮮による拉致事件は日米韓3国を貫く安全保障・人権問題に発展している。日本人拉致被害者の一人、曽我ひとみさんの夫、元米軍兵士ジェンキンス氏は拉致されたのか、それとも脱走兵なのか。米ノースカロライナには、日本の拉致被害者の家族同様、ジェンキンス氏の潔白と帰国をひたすら訴え続ける82歳の老母がいる。彼女は本誌の取材に自らの言葉で「息子は金正日に拉致された。私の手で息子を取り戻す」と語った――。