(回答先: イスラエル軍、米取材班を追放〔産経新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 02 日 11:48:09)
イスラエル軍は2日未明、パレスチナ自治政府のアラファト議長を監禁しているヨルダン川西岸のラマラやベツレヘム、カルキリヤに加え、トルカレムやナブルス近郊にも戦車や武装ヘリコプターなどで侵攻、軍事作戦をさらに拡大させた。議長府周辺では、爆発音や銃撃音が散発的に聞こえているとの情報があり、緊張はさらに高まっている。
一方、エルサレムでは1日夜、検問所で停止を求められた車の男性運転手が自爆して死亡、イスラエル警官1人も死亡したほか、2人が負傷した。アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの軍事部門アルアクサー殉教者軍団が犯行声明を出した。イスラエル治安当局はエルサレム中心街での自爆テロを計画していたものとみている。
イスラエル軍は予備役の兵士も動員してパレスチナ武装組織の活動家の捜索や武器の押収を継続しており、ラマラでのパレスチナ人の拘束は1日までに700人以上に上ったことを明らかにした。自治政府によると、同軍がラマラにあるパレスチナ治安施設に向かう際、パレスチナ人約60人を戦車の前に立たせ、「人間の盾」として利用したという。
アラファト議長は1日、国連のアナン事務総長に対し電話で、同軍によるパレスチナ市民への攻撃を止めるよう国連の速やかな介入を求めた。
同国北部キリヤトシェモナでは2日未明、カチューシャ・ロケット砲弾が数発撃ち込まれた。負傷者は出なかった。同軍はレバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラによる攻撃とみている。
また、先月31日に同軍による包囲網を越えて議長府に入り、アラファト議長と面会した欧米の平和運動活動家のうち、フランス人11人が1日、イスラエル当局によって国外追放された。この中には反グローバル化運動の活動家と知られるフランスの「農民同盟」のジョゼ・ボベ国際広報部長も含まれている。11人は今後10年間、イスラエルへの入国が禁止される見込み。(11:42)