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(回答先: 西尾氏は「朝日新聞」ではなく「小泉政権」を非難し拉致家族には犠牲を訴えるべき 投稿者 あっしら 日時 2002 年 11 月 07 日 18:39:35)
コメントを寄せて戴き感謝します。
いつも貴兄の投稿を、時には首を傾げ、時にはひざを打ちながら読ませて戴いてます。
>朝日新聞は、論理性を欠如したまま薄っぺらい近代理念に基づいて書いた記事に反吐が出る思いを感じています。
貴兄のスタンスからすると朝日擁護に回られるのかなと感じていましたが、この部分は、私にとっては好ましい意味で見事裏切られました。
>「政府は国益のために動くものだから、家族会は拉致被害者のために動きべきだ。曽我さんを説得するなどというのは、それこそ洗脳だ」と語っていました。
>波頭氏の雄弁な主張に、回りにいた人たちは声もなく黙っていましたが、私は波頭氏の主張の多くに共感します。
私はその番組を見ていませんが、波頭氏の意見には違和感を感じます。およそまともではない国家により拉致され洗脳された人達に
説得を行うことが「洗脳」でしょうか?「とりあえず約束は約束だから二週間経ったのだから北朝鮮へ戻ってください」と政府が決断し、
その後、拉致された人々もその家族も未来永劫日本の地を踏むことはなくなった場合、誰が責任を取りますか?最近の報道を見ても
徐々に拉致された人々は「本当は日本に住みたいんだ」という本音を吐露し始めてますよね。波頭氏はズレていると感じざるを得ません。
小泉政権の対応については(貴兄とは異なり)、安倍氏の動きを中心として私は評価しています。西尾氏の見立てとは異なり、
近々、家族を何らかの形で日本側に引き渡すことになると思うからです。北朝鮮が欲しいのはカネであって、そのために日本
との国交正常化交渉を何とか早めなければなりません。家族を日本に渡すくらいのことは、それによって日本が頑なな態度を
和らげるなら造作も無い事です。ただ、横田めぐみさんの娘さんを日本に連れてくるのは不可能でしょうね。これはせいぜい、
祖父母が北に会いに行く、という落とし所しかないでしょう。
貴兄の西尾氏への批判(朝日新聞のようなカスじゃなく政権を批判せよ)についてですが、これは当たらないと思います。
まず、朝日のようなカス論調に易々と騙される御人好しの国民を戒めるのが西尾氏の第一義的目的ですから、それは
妥当な行為だと認めねばなりません。次に、「拉致された人々が日本に残り、その家族が北に残留した結果、永遠に
逢えなくなったらどうするんだ。」と西尾氏に詰問したら、氏は、その場合はやむを得ないと答えるでしょう。彼は数名の
拉致家族そのものの幸福よりも「国益」を重視する論者だからです。そういうリスクがあるかも知れないよ、ということを
ことさら発言しないことをもって非難することはできません。また、そんなことをあえて言われなくとも拉致された人々自身が
ひしひしとその恐怖を味わっているはずです。
我々日本国民としては、拉致被害者の置かれた状況に同情を寄せつつ、決してひるまない、妥協しない、国家の交渉姿勢を
期待する、というのが望ましい姿ではないか、と感じます。北の政権は潰れるべきだと思いますが、そこはアメリカにやって
もらうより他ないでしょう。ずるいですが、片ワ国家の我が国としては致し方ありません。