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(回答先: Re: 朝日への感想はなるほど。外交政策についてはクエスチョン。 投稿者 南青山 日時 2002 年 11 月 09 日 11:16:07)
西尾幹二氏の朝日新聞に対する不信と怨恨は根深いものがあるので(例の「新しい歴史教科書」がまだ文科省で審議中の段階で、なぜかその内容が中国当局の知るところとなり、批判を浴びたことなど――西尾氏は朝日の記者が中国側に漏らしたと言っている)、朝日の記事に対する反応が過剰になる傾向が強い。したがって、闘争精神は評価するが、西尾氏の論にはあまり付き合う気にはなれない。
そもそも拉致問題は、国民の感情に訴えやすいだけに議論が盛んだが、新聞やこのボードに出ているような議論は当然政府内でも行なわれているわけで、欧米の事件と違って情報流出が乏しい中でいろいろ考えてみてもまさに妄想と妄想のやり取りになりかねない。そこで、どうしてよいか分からない時には原点に立ち返るしかない。つまりいったんご破算にしたらどうか。だがその前に、こうした状態を作り出した根本の責任を確認することが大事である。今ごろ大騒ぎしているマスメディア、日本の脆弱な諜報機関、工作員の不法入国を阻止できなかった海上保安庁、パチンコ業界を監視という名目で保護してきた警察官僚、社民党、共産党はもとより、自民党の、ことに故金丸信の子分たちである。彼ら、ことに政治家は、過去の認識が間違っていたというなら、何か具体的な贖罪的行動をとるべきである。共産党や社民党が、拉致被害者救出の署名運動の先頭に立ったという話は聞かない。署名運動は大したことではないが、一片の謝罪文であとは沈黙では許されない。でなければ不徳を悟って党を解散するか議員を辞職すべきだろう。
前にも書いたが、あくまで約束違反だというなら、原理原則の国家体制という建前を尊重し、5人の被害者をいったん北へ戻す。そしてもし家族全員で帰国できなかったら、ピョンヤン宣言を破棄すればよい。元に戻るだけの話だ。あとは国防力を一層整備しながら金正日の自滅を待つ。