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石原慎太郎、小林よしのり、西部ススムの共通点;
資本主義そのものに対しては、基本的に問題はないという立場。いいかえれば、アダムスミスとアメリカ合衆国超資産階層の設定した、英米独特の「資本主義」という強固な経済制度は反対ではない、ということ。西洋文化の精髄である、この近代資本主義というあまりに超あまりにアングロサクソン的な文化を受容継続することにまったく抵抗はないそうである。それでいてアングロサクソン鬼畜米英なのでそうである。このアングロサクソン文化である近代資本主義制度を、いきなりシルクハットと西洋服に身を包んだ指導部が金科玉条として導入した明治新政府と明治憲法も原理的に「全く」問題ないそうである。東アジア諸国にアングロサクソン流のすばらしい近代制度を持ち込んであげたじゃないか、それを感謝できないおまえが馬鹿だ、不満をいうのは間違っているとのことである。現天皇が子供のとき、女性キリスト教者から英語の個人教授を受け、ありがたくもかしこくも名前をジミーとか呼んでいただいていたそうである。もしあなたが、彼の前で彼のことをジミーと呼んだら殺されているところなのである。アメリカ人様だから殺されないのである。
また、この3人ともライフスタイルは西洋人のそれと同じなのである。戦前には禁圧されていた、人権の核心である「表現の自由」を職業的に最大限享受しカネを儲け、西洋流であるヨットなんかにおしゃれに乗って、西洋ブランドで着飾って、イタリアンレストラン出したり、西洋流のカッコよさを気取ってそれをダンディーだろ、などとうぬぼれてみたり、つまり欧米文化欧米の価値をとことん受容しているくせに(小林などは、「わしはロックンローラー」と自称し、また、漫画家は骨肉の競走原理の世界であり、「競争原理」は正しい、内容ではなく(下品でくだらないないようでも)売れた者が勝ち、なのだそうである)、一方で米英のやり方が気に食わないといっているのである。資本主義の世界では、ギャグと称しさえすれば、こどもたちにナンセンスで下品な感覚を植え付ける絵を数千万部頒布し、巨利を取得していながら、その一方で米英は下品だ下等だとののしることも問題がないそうである。田舎ではみたことがないようなすばらしい西洋のおパスタやらを西洋街風お洒落な場所、西麻布とかで息子にサーブさせながら西部氏はそういう人物を「真の知識人」だと賛嘆してやまないのである。彼にはハリウッドのハチャメチャ映画ナンセンス映画の監督も知識人でありうるのである。知識人の意味を安く変えてしまったのである。下品なナンセンスギャグで巨利をうそぶく人物やそれを知識人と真の知識人とほめあげる人物たちが、こどもたちの教科書を書く時代になったのである(小林自身もナンセンスマンガ家が教科書執筆にくわわっていいのか、とまどってはいて多少の正気は残っていたが)。ナンセンスギャグのセンスの人物グループによる教科書を、日の丸ふりながら、普及に勤める人々がいるという。鉄砲でバンバン人を殺すような西洋風かっこいい映画にでている弟が誇りとして、西洋金持ち風カジノを東京に開設するのだそうである。要するに、このひとたち一種の精神分裂病(最近は公式には使えなくなった言葉だが)、ご都合主義なのだ。矛盾に引き裂かれている。
首相の座に色気のある、石原慎太郎など、すくなくとも現在、米英の新自由主義政策に何の意義も表明していない(秋波をおくるため渡米し、米英中枢と富裕者をより富裕にする新自由主義継続進展談義中)。
支配エリートたちの宴がもはや隠すことなくはじまるのである。