(回答先: 宇宙空間に50mの巨大物体〔読売新聞〕 投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2002 年 4 月 04 日 11:24:49)
小惑星などの地球への接近・衝突を監視している日本スペースガード協会(理事長・磯部●(王へんに秀)三国立天文台助教授)は4日、高度3万6000キロの静止軌道上に、未確認の巨大な物体を見つけたと発表した。同協会の観測施設「美星スペースガードセンター」(岡山県美星町)の新しい望遠鏡(口径1メートル)が、昨年12月とらえた。専門家は「米国や中国がひそかに打ち上げた軍事衛星の可能性もある」と話している。
この物体は南東の空で見つかり、明るさは9等級と、気象衛星ひまわり(直径約2メートル15センチ)の明るさ(13〜14等級)を大きく上回り、双眼鏡でも観察できる。観測の結果、大きさが直径50メートル前後もあることが分かった。
人工衛星やロケット打ち上げ部品などについては、米国とカナダで作る北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が、直径10センチ前後の小さな物体も含め8000個以上を網羅したリストを公表している。同協会によると、今回の巨大物体はこのリストにはないという。
宇宙工学アナリストの中冨信夫氏は「世界では、特許や軍事的な理由から公開されない人工衛星打ち上げが行われ、NORADに掲載されていないケースは多い。今回の物体は、米国や中国などの軍事衛星かもしれない」と話している。
同協会はスペースガードセンターの望遠鏡に高画質CCD(電荷結合素子)カメラを取り付け今年2月から本格運用している。口径1メートルの望遠鏡の視野としては世界最大級になり、磯部理事長は「今後も地球への小惑星や人工物体の接近をいち早くキャッチしたい」と話す。 【永山悦子】(毎日新聞)
[4月4日11時30分更新]