(回答先: SIGINT Overview 投稿者 fas 日時 2002 年 4 月 04 日 14:56:19)
●[No.4072] Re[4069]: 静止軌道上にナゾの“巨大物体”!by 民間分析人 2002年04月06日 (土) 21時47分57秒【http://obuchi.naikaku.com/angriffbbs/cgi-bin/sec.cgi?mode=form2&no=4072">この記事にレス】地球という球天体(赤道部半径約6378km)東経120度のインドネシア付近上空高度36000kmから
の日本への斜辺は約37063kmになり(ジャカルタと東京は円周角約44度、距離約4865km 正確には楕円だが東経北緯半径同じとして)
その日本上平面に対する視写角度は約22度になります。(計算ミスっていたらゴメン。とりあえず夕日なみに低いことは確か)
光学においては雲蒸気チリでの難視率は最低理論適応して2乗としても大気距離障害インドネシアの3240%増し(3乗以上しなきゃならないかも)
これには距離による対象物の縮小問題は含みません。
大気差という偏向視差計算も本来無視できませんが大気距離が1.8倍に増す斜め撮像はマチガイありません。(宇宙間では無影響としても大気内斜視野では問題が)
これは(どんな距離でも拡大分析できるというこの世に存在しない画像解析能力があったとしても)
途中空間に大気がノイズとして存在するため、上空に設置せねばスパイ衛星として意味がない基礎常識の証明になります。
>日本を見下ろす高度約3万6000キロの静止軌道上
というzakzakの報道表現はちょっと計算してみるなり図示してみればトンデモであることが分かります。
”日本を見下ろす”ことは不可能です。ほぼ真横に近い状況で日本を電波観測することは可能でしょうが、(北海道は見えないでしょう)
地表障害等でここまで横から日本を観測すれば、光学も赤外線も科学的にノイズばかりになると思います。
スパイ衛星だとしてもギリギリ球縁地域に日本はあたり、電波観測も精度が問題でしょう。
電波シギントを指数計算で補正するにも問題外なのではないかと思われます。
よってノーコメントでzakzakを転載されておりますが、この表現からわかって何らかの誤誘導を狙った報道か
科学部トンデモ無知と思われます。
政府機関である日本スペースガード協会は当然、内閣調査部を通じて米軍経由NASAに(もしくは経由逆)確認をとってます。
それでも”あやふや”で公表したこと自体の日本政府の意味を考える方がココ軍事諜報板の主旨であろうと思われます。
どこの所属で目的が国家レベルでわかっていたと”しても”、この場合は正体不明巨大衛星がよいと誰かが判断したのかもしれません。
学術的事実だけでは、インドネシア周囲1500kmを観測することもできる巨大衛星が所属不明だというだけです。
”日本を見下ろす”はマチガイで明らかな誤報です。
(ちなみに地上レーダー索敵は周囲400kmで地表湾曲のため観測不可、OTHというグアムとフィリピンにある超水平線レーダー設備でも4000kmです)
(OTHは日本にはありません。日本がテポドン試射事件でも米軍情報提供が必要だったのは硫黄島基地にしかOTHが無く
三沢基地がその日本近海解析をしているからです。なおOTHは800km以下は観測できず動くモノしか識別できません)
また、日本のデブリ研こと日本スペースガード協会は(私は温泉旅行瓦ソバ巡りのついでに山奥の美星町現地を見たことがあります)
露骨に政府機関で、まるでSFの秘密基地の様相を呈してる施設です。(自衛隊基地とは規模が違う。一度見る価値ありの大きさ)
>更新されておりませんな
日本スペースガード協会は過去にも、ロシア衛星墜落の際にも一切更新してません。
政府情報機関の常識から、意図的マスコミリークはしても、Web更新などは意図的にしてはいけない機関です。おマチガイなく。
(民間の天文マニアWebサイトの方が、この手の情報は手に入りますが、完全に先端DATA形式でシロートにはhttpでアクセスさえできません。
gopher空間に昔からアクセスしてるマニアの方には推移がわかるハナシですが、日本スペースガード協会はそんな目的でもありません。)