「チェルノブイリ周辺国での人口減少」は、チェルノブイリ事故ではなく、国際政治・紛争がより主要な原因妹之山商店街

「チェルノブイリ周辺国での人口減少」は、チェルノブイリ事故ではなく、国際政治・紛争がより主要な原因
http://www.asyura2.com/15/genpatu42/msg/668.html
投稿者妹之山商店街日時 2015 年 4 月 27 日 23:35:36: 6nR1V99SGL7yY

(回答先: 人口減少で絶滅の危機に瀕する５つの民族、筆頭は日本　（Sputnik）投稿者魑魅魍魎男日時 2015 年 4 月 27 日 08:17:17)

原発推進派への深く強い憤りや怒りは共有しますが、
だからといって、余りに非論理的な反原発派の主張にもまた、
同意できないものがあります。

下記の文章は、明らかな誤謬です。
単なる誤謬なら、わざわざ意見しませんが、
この掲示板での反原発派の主要なお一人の文章としては、
それは、原発推進派に「『放射脳』は、これだからおかしい」と、
“付け入る隙”を与えてしまうので、その限りにおいて、反論します。
何でも原発が原因に思えてしまうのかもしれませんが、
どうかもっと冷静で、論理的な意見を求めます。

>人口が大幅に減っているのは、グルジア、モルドバ、リトアニア、ウクライナ、
>ブルガリア、ベラルーシ、ラトビア、ルーマニア、ロシア、ハンガリー、
>クロアチア、エストニア、ポーランドなどすべてチェルノブイリ周辺国です。
>これほど放射能汚染による人口減少を雄弁に物語る統計も少ないでしょう。
>これらの国から他国への移住は容易ではなく、
>放射能被ばく被害が人口減少の原因であることは明らかです。

こんなこと本気で書いているのでしょうか？
もしそうなら、余程国際政治に無関心なのでしょうか？

チェルノブイリ事故による人口減少という現象を否定しませんが、
上記国家における人口減少は、チェルノブイリ事故によるものが
主要なものであるとは到底言えません。

ウクライナの紛争は、ご存知ですよね？
クリミア併合や、東部諸州でも戦闘。
戦闘に伴う数百万人もの避難民。

1.チェルノブイリ事故による人口減少
2.国際政治・紛争による人口減少

1.と2.は、とりあえず、まずは、全く別次元のものとします。

1.のデータを是非探してお教え頂ければ、私も勉強になります。
しかしそれはおそらく比較的緩やかなカーブを描くものと想像しています。
（あくまでも想像ですが）

それに対して2.は、急激な変化が特徴でしょう。
ウクライナでは、ここ数年の紛争で急激に変化しているでしょうね。
クリミア併合では、たった一日で激変しているでしょうね。

ということで、ウクライナについては、不適切であることは明白だと思いますが、
他の諸国、旧ソ連圏の諸国については、
旧ソ連による長年にわたる圧制・迫害に対して、
旧ソ連周辺諸国には、ロシアへの怨念が根強いことも周知の事実です。

グルジアもまた反ロシアの立場からロシアと紛争を繰り返し、
南オセチアが独立宣言しロシアが承認しました。
南オセチアの人口は、どちら側に数えられているのでしょうか？

旧ソ連周辺諸国での色々な“カラー革命”はご存知ですよね？
グルジアとウクライナと。
そしてそれに伴う分離独立による大きな人口減少は、
明らかに「チェルノブイリ事故による人口減少」とは言えませんね。

エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国もまた、
旧ソ連による長年の圧制・迫害への怨念は強烈です。
旧ソ連時代にこれらの諸国で暮らし始めたロシア系住民も多数居住し
ロシア語もまた公用語だったのですが、ロシア語の公用語からの排除、
ロシア系住民への迫害、つまり、ロシア系住民など追い出したいのです。
その追い出し圧力は、民族的なものです。

バルト三国でのロシア系住民への迫害、それに伴う人口減少もまた
明らかに「チェルノブイリ事故による人口減少」とは言えませんね。

3.旧ソ連周辺諸国におけるロシアへの歴史的・民族的怨念
4.西側諸国による旧ソ連周辺諸国への政治的影響力拡大＝ロシアを抑え込む
　（例：カラー革命）

結論として、
「チェルノブイリ周辺国での人口減少」は、
「チェルノブイリ事故による人口減少」が、唯一最大の要因ではなく、
旧ソ連周辺諸国における、国際政治の次元における問題の方が、
より大きな、主要な要因だと言えると思います。

もう一度言っておきますが、「チェルノブイリ事故による人口減少」が、
ないとは言っていません。

1.もあるだろうが、2.の方がより大きな要因だと主張しているのです。

ましてや、1.のみが唯一最大の原因だと主張するのなら、
それは明らかな誤謬だというのが私の意見です。

まあ、私も各国の詳細な人口推移のデータを参照しているのではなく、
推測で述べているので、間違っているところもあるだろうと思います。

人口変動といっても、移住による減少、死亡による減少、
これは全く違います。

旧ソ連周辺諸国からロシア系住民を“いびり出す”ことによる
人口減少も明らかに存在しているのです。
それほど、周辺諸国の怨念は歴史的・民族的なものなのです。

旧ソ連時代は、旧ソ連圏における人口移動は頻繁でした。
様々な政治的思惑を込めて国家的に推進したのです。
ソ連圏崩壊に伴って、その歴史的反動が生じるのもまた必然です。

そもそも紛争による死者は、戦闘によるものだけではありません。
食料不足、医療不足による死者も多く存在するでしょう。

「チェルノブイリ事故による人口減少」もまた確かに存すると思うのですが、
やはり詳細なデータが欲しいですね。

「これらの国から他国への移住は容易ではなく」とありますが、
ロシア系住民が出て行くことに対しては、
官民とも諸手を挙げて賛成していると思います。

政治的圧力だけでも、人口流出圧力になっています。
紛争は、戦闘だけでなく、人口の移動を伴います。
ロシア系住民がロシアへと脱出しています。

人口減少の原因には、多くの要因があります。

少なくとも、

>これほど放射能汚染による人口減少を雄弁に物語る統計も少ないでしょう。
>放射能被ばく被害が人口減少の原因であることは明らかです。

この文章は、余りにも一面的すぎると思います。

他の多くの要因が欠落していることが、
一面的であり、従って誤謬である根拠です。
　

コメント
01. 2015年4月28日 12:40:29 : xgZDdnzKOI 日本の人口減少ですけど、数年には、毎年３０万、４０万減少となっていきます。３１１後、１０年で日本の人口３００万人減少は確実でしょう。さまざまな要因なのでしょうね。
02. 妹之山商店街 2015年5月08日 17:37:06 : 6nR1V99SGL7yY : bIOnb94U5g >>01 う～ん、何度かは読んだんですけどね、よく分からなかったんですよ。よく分からないから反応できなかったんですが、今読み返してみると、私に皮肉を言いたいようですね。そうかもしれないとは思ったのですが、自信がなかったんですよ。被曝が原因の死者を、「さまざまな要因」で誤魔化す。お前は、そちら側の人間だと、皮肉を言いたいんでしょうね。私は象の皮のように鈍感ですので、もっとストレートに言ってもらわないと伝わらないんですよね。いまだに、皮肉を言いたいのか、自信がないんですけど、そう仮定して反論しておきますね。私には10年後、20年後の未来のことは、分かりません。でも、10年前、20年前の過去のことなら調べれば分かります。旧ソ連圏から百数十万人のユダヤ人が移住したことを知っています。北カフカスの紛争で数十万人が亡くなったことも知っています。この百数十万人を、「被曝による死者」に含めるのは、おかしいだろうというのが、私の主張です。だって、 >チェルノブイリ周辺国で >放射能被ばく被害が人口減少の原因であることは明らかです。この記述からだけでは、「被曝による死者」に、「ユダヤ人移住者と紛争での死者」を含めることになるんですよ。「チェルノブイリ周辺国での人口減少は間違いなく放射能汚染による死亡である」という主張では、そうなるのではありませんか。事実、何度も何度も何度も追求した結果、氏もこれをやっと認めました。被曝の死者を少なく見せようという悪辣な意図。貴方には、私がそう映ったのでしょうね。確かに現象的には似ているとは思いますよ。死者数を少なくしようとしているのですから。でもね、貴方だって、まさか、「ユダヤ人移住者と紛争での死者」を「被曝による死者」の数に入れようとは思わないでしょう。しっかり見極めないといけないと思いますよ。しっかり見極めないと、「ユダヤ人移住者と紛争での死者」を「被曝による死者」の数に入れしまう側にだって立ってしまうんですよ。貴方の上記の皮肉は、そういう側からの皮肉だったのではありませんか。最初にも書いたように、皮肉かどうか自信がありませんので、もし、皮肉ではなかったのなら、仰って下さい。謝罪し、撤回致しますので。

01. 2015年4月28日 12:40:29 : xgZDdnzKOI
日本の人口減少ですけど、数年には、毎年３０万、４０万減少となっていきます。
３１１後、１０年で日本の人口３００万人減少は確実でしょう。
さまざまな要因なのでしょうね。