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(回答先: 仕方ありませんなー 仁王像さん まとおせさん 投稿者 影の闇 日時 2009 年 8 月 27 日 23:33:59)
私自身はそういった「左右対立」が形骸化してから学生生活を送ったので、その枠組み自体に懐疑的で、全く別の視点で、最初からやってみようと、様々に、あちこち調べ、考えを重ねてーそれが行動と言えば言えますがねー今に至ってるわけですが。
この件に即して言えば、「田中逮捕は国家の論理」という際の「国家(の論理)」とは何か?がずうっと気になっていまして、それが一つのテーマになっていたのです。
何故なら「ロッキード事件」は貴方が思ってるような「独自のエネルギー外交、中国外交を展開した田中にキッシンジャーが仕掛けた罠」とばかりは言えないからです。
むしろ本筋(ロックフェラー等”東部エスタブリッシュメント”による、軍産複合体を本体とする西南部新興勢力の粛清)からいったら、軍産複合体に結び付いた各国の支配者層のパージこそがその本来の狙い、と言えるからです。
即ち「チャーチ委員会」で初っ端から児玉誉士夫と小佐野賢治の二人を名指ししたように、田中角栄と共に、岸信介もターゲットだった、と言えるからです。 しかも、上記の趣旨からいえば、岸信介こそが本来の標的だったーだからこそその2年後、「ダグラス・グラマン事件」で全く同様の問題が蒸し返されたーと考えるべきでしょう。 仮に田中角栄だけが目的だったら、この問題は出て来なかったでしょうから。
「何故角栄氏だけが逮捕されて、岸は逮捕されなかったのか?しかもアメリカ側から2度も狙い撃ちされながら」
もしもアメリカ側の思惑通りコトが進むのであればなお更この問題は看過出来ないはずです。
−このように見て来れば、国内的な要因も、同様に、重要な要因であることに気付きます。
そして、この問題を追及すると、何故「A級戦犯」とされたにも係わらず、釈放後、あれ程短期間で首相に登り詰めたのか?という問題にも繋がり、それを煎じ詰めると、日本における”エスタブリッシュメント”という問題に収斂されて行く、他方それは英米の植民地や属国の支配形態(当地の有力部族や支配層をコントロールすることによる)の問題にも突き当るのです。
端折って結論から言えば、田中氏や小沢氏の「国策捜査」というのは、明治維新以降、近代日本の薩長を中心とする”エスタブリッシュメント”という問題を中心に据えてみて初めて、その意味が掴めるのです。 「南部大統領と薩長政権」はその視点から書いております。