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(回答先: 必ず、縮小経済の方向に向かいます。 投稿者 考察者K 日時 2008 年 10 月 18 日 12:20:30)
上記に色々書いてきたわけだが、見る人が見れば「既に罠に掛かった、民主の負けは決定し、罠を仕掛けた自民が一本勝ちしている」という状況である。
夢を見せて民衆を取り込もうとした民主は、自民党の挑発に乗って手の打ちを見せてしまった。
元々、現在の状況を立て直すのは「既存の政党に出来ることではない」のに、挑発に乗ってマニフェストの中に「財源案を入れてしまった。」
それは、出来ないことを「無理に入れた」ので「欠陥品」となってしまったのである。
一方、自民党の麻生総理のやっていることも「とんでもない事」とは気が付いていない人が多いだろうから、一応指摘しておこう。
「緊急的景気浮揚策」として、今、麻生氏がやっていることは「全て、将来の消費税増税を担保にした後払いの借金を国民に押しつけている」という恐ろしい行為でもあるのである。
民主党には「財源、財源」と催促した自民党であるが、自らは「国民に何の説明もせずに、財源を示さないままの経済政策をやっている」のである。
考え方は、「鶏が先か卵が先か」と同じなのだが、先に資金を投入しても、それは消費に跳ね返って政府に税金という形で環流してくるのだから同じ、というような「少し前の公共工事(=ケインズ理論)」のような気持ちからの行動なのだろうと思う。
長年染みついた「政府が資金投下をすれば内需が拡大し、税収も伸びるはずだ」という考えは抜け切れないようで、緊急という事で、財源説明もおろそかなままに政策の実行を行おうとしている。
それでも、まあ、本来ならば「正解」なのだろうと思う。
実は、ケインズ理論は「今も間違ってはいない」のだろうとKは思っている。
例えば、個人の金融資産の上限を5億に定めて、後は100%課税とするのなら、理論的にケインズ理論は息を吹き返すとKは思う。
それが、役に立たなくなったのは、人生で消費しきれない資産を形成しながらも更に資産を大きくしようとする「銭の亡者のブラックホール」によって、栓をしていない風呂に水を流し込んでいるようなものだからである。
つまりは、そこを最初に是正できない政党では、何をやらせても、国民への税金に跳ね返ってくるだけで、消費税であろうと所得税であろうと、先払いであろうと後払いであろうと、どれもこれも、ドングリの背比べの愚策にしかならないのである。
見る人が見れば「民主党の欠陥マニフェストは見抜く」だろうと思う。
しかし、自民党にだって「まともなマニフェストなど作れっこない」のである。
当面は「馬鹿においては自民党に一石の長があり、一本勝ちしたようだ」とKは思う。
しかし、多くの国民は「それに気付かない」だろうから、未だに選挙では「民主がやや優勢」だろうと思う。
これが、ひっくり返るとしたら、麻生氏が「消費税を担保を財源とした政策を、国民にどこまで説明せずに実行できるか?」に掛かっている。
で、結果的に自民が勝ったとしても「国民は詐欺に引っかかった。」ような物であり、それは、民主が勝っても「同じ事」でもある。
この2つの政党に頼っているような国民の馬鹿によって、日本国全体が馬鹿の塊のような状況になっていくのである。