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(回答先: 小田実と谷崎潤一郎 投稿者 愚民党 日時 2008 年 3 月 11 日 21:18:17)
愚民党さん、こんにちは、ご無沙汰しております。
[如往]⇒[彼岸楼]です。
本物の世界市民、それが小田実であったと思います。此岸(日本)を彼岸(地球)から望むという視座を終生持ち続けた根っからの地球人であったと一括りにすることを草葉の陰にあって小田氏が了とするかどうかを知る術はありませんが、氏が戦後思潮の一脈を形成した立役者の一人であったことは確かだと思います。
>小田実はデモに参加しながら、デモの隊列から見える向こう側にいつも注目していた。
>向こう側とは機動隊のことではない。
>市井の人々のことである。
連帯とまで謂わないまでも、10のうち1つぐらいは人間としての一致点があるのではないか、そうした人間の根底に潜む感受性を小田実は拠り処にしていたのではないでしょうか。デモ隊の意思と市井の人々の感受性とで機動隊(権力)を挟み撃ちにして受けとめようとするような発想が、おそらく小田実にはあったのではないか、当時のそんな記憶が蘇えって来ます。
>小田実は75歳まで生きた・・
>おらは70歳まで生きられるだろうか・・・
ひょっとしたら、お金は墓場に持ってゆけるかも知れません。でも、生きている間に味わうことのできた苦痛や快感はどこにもとどめることができないように、感覚記憶の格納庫には寿命があり、生あるものは死すという宿命に一個体が抗うことができ得ないのは自明です。宿命を前にしては75年の人生も70年の人生も全く無意味なもののように映ります。
彼岸の楼台から此岸より来たる一群の渡河の光景を眺めながら、生物が持つ生命力に不思議さを超えて大きな驚きを感じている今日この頃です。
Auf Wiedersehen
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