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【主張】長崎市長銃撃 許されない暴力団のテロ
http://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070418/shc070418000.htm
統一地方選さなかの長崎市の伊藤一長市長が銃弾に倒れた。伊藤市長は22日投開票の市長選に4選を目指して出馬、選挙運動中だった。
伊藤市長を撃った男の詳しい動機や事件の背景はまだ分からない。
だが、その暴挙は決して許されない。公職者に対する非道であり、民主主義を冒涜(ぼうとく)する愚劣な行為である。法治国家として認められない。
男は殺人未遂の現行犯で逮捕された。長崎市の山口組系暴力団幹部という。「伊藤市長を殺害する目的で数発発射した。市の対応が悪かった」などと供述している。
在京の民放テレビ局に男の名前で、長崎市と公共工事をめぐるトラブルがあったことなどを伝える郵便物が届いたという。
伊藤市長は選挙カーを降りて、事務所に向かう途中に背後から至近距離で撃たれ、意識を失ってうつぶせに倒れた。選挙期間中の手薄になりがちな警備のすきをついた犯行だった。たとえ男にどんな事情があるにせよ、その行動は卑劣で、銃や暴力団の存在を容認してはならない。
伊藤市長は長崎市議と長崎県議を経て、平成7年4月、5選を目指した本島等前市長を破って長崎市長に初当選した。
被爆地の市長として自民党の中川昭一政調会長の核保有議論をめぐる発言や北朝鮮の核実験を強く批判していた。昨年8月の長崎平和宣言では「2006年を再出発の年とすることを決意し、恒久平和の実現に力を尽くすことを宣言します」と訴えた。
政治家への暴力行為は、言論の自由を封殺するにも等しい。
長崎市では2代続けて市長が襲われている。本島前市長も在職中の17年前に長崎市役所前の玄関で公用車に乗り込もうとしたところを、右翼団体幹部に左胸を撃たれて重傷を負った。
中央政界でも、加藤紘一元自民党幹事長が昨年8月、右翼団体幹部の男に山形県の実家と事務所を放火された。平成14年には、民主党の石井紘基衆院議員が自宅駐車場で自称右翼団体の男に包丁で刺殺された。
拳銃や暴力、脅迫に屈してはならない。社会全体が毅然(きぜん)とした態度で許さないことが肝要である。
(2007/04/18 05:17)
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