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(回答先: Re:ユダヤ人とパレスチナ難民(=非ユダヤ人)の相違もですか? 投稿者 たかす 日時 2006 年 6 月 21 日 11:53:06)
「ワン・ワールド」と存亡をかけて戦うロシア【日本人もちっとは見習ったらどうだ!】
たかすさん、お久しぶり。
このナタリア・ナロチニツカヤが所属するロジーナ(祖国)党はいわゆる「中道」政党で、一応プーチンの政治方針には反対していません。この発言は、当然のことですが、現在ロシアが置かれている状況と併せて考えるべきであり、コンテキストもプレテキストも無い真っ白な紙の上に一般的で抽象的な言葉を並べたものではありません。
●もちろん、旧ソ連圏がバルカンからロシアの南淵に沿って次々とネオコン主義とユダヤ資本によってネックレスのようにつなげられてきた事実はご存知でしょうし、それが「民主主義」を表看板にした、あるときにはNATOの武力を使いあるときにはNGOの「非暴力的」手段を使った、クーデターであったこともご存知でしょう。その中でバルカン紛争の裏を知るミロセビッチがハーグで消されたことも。
(参照)
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/174.html
NGO:米国外交の新たな腕:CIAのトロイの木馬(レッ・ボルテール)
先日、ベラルーシで何とかこの「革命」の波及を食い止めたばかりですが、EUは(その背後に大西洋同盟が存在する)ことあるごとにベラルーシに対する難癖付けを行っています。下の阿修羅投稿に書かれてあることはことごとく真実であると思います。
(参照)
http://asyura2.com/0601/war79/msg/856.html
ベラルーシの独裁者ルカシェンコは周到な準備により革命を封じた
ロシアは最近になってようやく中央アジアでの主導権を奪い返しウクライナを天然ガスで脅して大西洋同盟の動きを封じ、次に中国とイランを巻き込んで上海協力機構を固めて、大西洋同盟=ネオコン・シオニスト路線に対抗しようとしています。
そこに、昨年後半からの、イラン大統領の「ホロコースト否定」発言、ロシア高官とイラン大統領による「9・11、対テロ戦争」発言の意味があります。
●ちょっと横道にそれますが、アフマディネジャッドの発言に対するシオニスト・メディアの歪曲と隠蔽はものすごいもので、絶対に新聞発表をそのまま信用すべきではありません。ヤツラの嘘つきは年季が入っています。例えばアフマディネジャッドが「イスラエルを地図から抹消する」と言った、というのも真っ赤な嘘で、彼は一言たりとも、イスラエルという国の生存権自体を問題にする発言をしていません。世界中が大嘘で踊らされているのです。
(参照)
http://www.voltairenet.org/article131510.html
Tricky Headlines(ヴォルテール・ネット英語版、2005/11/23
実際のアフマディネジャッドの発言は次の国営IRNAのニュース:Ahmadinejad: Zionist regime bent on countering world of Islam(October 26, 2005)に書かれてあります。
http://www.irna.ir/en/news/view/line-17/0510265904171054.htm
冒頭部だけをご紹介しますと、
President Mahmoud Ahmadinejad said here Wednesday that establishment of the Zionist regime was a move by the world hegemonic system and arrogant powers against the world of Islam.
つい先日も次のような、シオニストと米国、カナダ、オーストラリア各国政府がグルになってでっち上げた嘘デタラメ・プロパガンダがチョンバレになったばかりです。
(参照)
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/120.html
イランがユダヤ識別肩章 と報道の加紙が撤回・謝罪(コリエレ)
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/121.html
【補足】イラン「ユダヤとキリスト教徒に印をつけろ」論戦(コリエレ)
http://asyura2.com/0601/war80/msg/1160.html
対イラン:同盟国政府が偽情報を捏造(ティエリ・メイサン;ボルテール・ネット)全訳
●話を戻しますと、ナタリア・ナロチニツカヤは、単に「ロシアの国益」というばかりではなく、大西洋同盟=ネオコン主義の基盤にあるニュー・ワールド・オーダーという発想の持つ本質的な危険性について語っています。これはまた、元ロシア軍参謀総長レオニード・イワショフが強調するところでもあります。
(参照)
http://asyura2.com/0601/war77/msg/617.html
元ソ連・ロシア国防省高官「国際テロ組織は存在せず」「9・11はでっち上げ」【全訳】
http://asyura2.com/0601/holocaust3/msg/251.html
元ロシア軍参謀総長も「911・国際テロ」否定発言の際に上海協力機構に言及
ナロチニツカヤが『あらゆる相違が消滅させられなければならず、世界が一つの機関によって支配されなければならない、というものです』と言う際の「相違」を考える際には、次のイワショフの発言を踏まえておくべきでしょう。
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国際情勢が示すとおり、テロリズムは紛争が激化している場所に現れる。そこでは社会関係の変化や政権交代が作り出されている。そこでは政治的・経済的・社会的混乱が現れている。そこではある暴力的な力が解き放たれている。そこではモラルの崩壊が現れている。そこではシニシズムとニヒリズムが跳梁する。そこでは悪徳が正当化され、そこでは強盗が増殖する。
それが、そのような極端に危険な現象が起こる状況を世界に作り出すグローバリゼーションである。それは戦略地政学の地図に新たな線引きが行われるその区画の中にある。その線引きによって地球の資源が再分配され、国家の境界は取り消され、国際的な権利は打ち砕かれ、文化の独自性は消滅させられ、精神生活は貧困化していく・・・・。
グローバリゼーションの進行過程の本質、および米国やある特定の国々の政治と軍事の方針に対する分析は、テロリズムが、世界の支配と世界的な寡頭制度への国々の従属を現実化させることに貢献していることを証明する。このことはテロリズムが世界政治における独立した存在ではないことを意味する。それは常に、世界を指導する唯一の中心を持つ一極化した世界を作り上げるための一つの道具であり一つの手段である。それは国々の国境線を消し去り新たなエリート層による世界支配を実現させるための前提なのである。特にこのエリート層は国際テロリズムの鍵となるテーマを作り上げる。彼らはテロリズムのイデオローグでありその『名付け親』なのだ。
この世界エリートが第一にその攻撃の標的とするのは、国民的、伝統的、文化的、そして歴史的な現実なのだ。国家間の関係における現存のシステムであり、人間的文明の国際的な民族的なそして国家的な秩序であり、国のアイデンティティなのだ。
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●ロシアが現在、このイワショフの語る『新たなエリート層』『世界エリート』とどれほど厳しく対峙し、ロシアという国とロシア民族のアイデンティティの存亡をかけて戦っているのか、この点を十分にご理解いただきたい。
たかすさん。あなたはこのナロチニツカヤの発言の意味を全く逆に受け取ってしまっておられるようですね。「相違が無くなる」ことを「平等化の実現」というように。
全然逆ですね。真っ白けの紙の上で、空虚な、抽象的な単語だけを言葉遊びのように並べるならば、そのような解釈も可能ですが、我々は現実の世界に生きているのです。(ぬるま湯の日本にいてたんじゃ見えないのかな?)
「相違」のなくなった世界で実現されるものは《全地球規模のアパルトヘイト》です!!
現在進められているパレスチナの「分離独立」はとんでもない誤魔化しであり、『分離壁の向こう側』は、巨大な監獄、巨大な強制収容所と化すでしょう。イスラエルのアパルトヘイトの完成でしょう。それはパレスチナ人のアイデンティティの消滅を意味するでしょう。お解りでしょうか。
●もちろんロシア人はロシア人の立場で発言しますから、諸国民の文化的・歴史的な相違によって少しずつ受け取り方のニュアンスはことなるかもしれません。しかし、現在の世界で、ロシアがこの大西洋同盟=ネオコン=シオニストによる「ワン・ワールド」の謀略に対して、最も鋭く戦っている国であることは、片時も忘れるべきでは無いでしょう。
もはや、空虚な「哲学」とか抽象的な言葉遊びにも等しい「論理」で、観念ゲームをしているときじゃありませんよ。そんな「茶飲み話」にウツツを抜かすことが許される国民は、世界のどこにもいません。(日本は例外か?)