★阿修羅♪ > 雑談専用20 > 818.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
日本の経済学界には2人の宇弘がいると言う:宇野弘蔵、そして宇沢弘文の両氏である。宇野弘蔵氏の孫弟子という柴垣和夫氏が「知識人の資格としての経済学―マルクス経済学の効用―」と題するエッセイをある雑誌に書いている。それによれば宇野弘蔵氏は以下のように言ってるという:「マルクス経済学は実用には直接役立たないが、マルクス経済学を学ぶ事によって、社会の中で自己とその役割を客観化できる能力を養い磨く事ができる」柴垣氏はこの視点に立ち、「実は経済学は、経済予測には役立たない、金儲けにも役立たない、そもそも経済学に立脚した正しい経済政策なぞはありえない」と断じている。だからこそ経済学を学ぶ事は真のインテリゲンチアになることなのだと論じる(これは私の要約であり、もしかしたら柴垣氏の言わんとしてることを歪曲してるかもしれないことをお断りしておく)。経済学を学ぼうとする若き学徒には、はなはだヂスカレジングな言である。あっしらさんはこの言にどう応ずるのだろうか?揚げ足取り的なレスをするあの御仁はさておいて、しばらくぶりに阿修羅に参入いただきたいものである。
ところで、日本で最も古い政党の大々幹部が中国経済を論じて「中国では市場経済の中でマルクス主義経済学の新たな展開を追求している」と持ち上げている。マルクス経済学とその新たな展開は実用に役立っているというわけだ。党内でこれに異義を申し立てる経済学の論客はいないのか?新日和見主義なんとやら、ネオマルキシズムなんとやらの成果として、有能な経済学者を根こそぎ党外にほおりだしてしまったため、経済学の分野でも党内ではあの大々幹部の言いたい放題ということなのだろうか?