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問題があるのは認めなければならないとして、日本の精神構造が劣っているとは限らない
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投稿者 考察者K 日時 2005 年 5 月 05 日 14:32:15: JjkI8nWTpj0po

(回答先: 逃げ道のない社会システムに適応した結果であること 自由の剥奪が日本人の生活の根底にある精神構造 投稿者 TORA 日時 2005 年 5 月 04 日 12:58:24)

>TORAさん 活動、ご苦労様です。

日頃より、TORAさんの知識と見識には驚かされていますし、色々と参考にさせてもらい感謝している所です。

今回のご紹介のご意見も色々と考えさせられるものが多々あります。
現象から原因を推理して結論に達する。分析にも過程にも無理はなく納得されられてしまいます。実に感心させられる、情報分析力と文章展開です。
Kも大いに見習わなければなりません。

それは、それとして、疑問が2つほどあります。
ひとつは、日本人の精神構造を「未発達」とし「幼児的」と捉える考察です。
これは、どう贔屓目に見ても、比較対象に比べて「劣っている」との考え方です。
確かに、グローバル化の進む現状において、日本の精神構造は現在の所、マイナスの要素が高いとKも思います。しかし、欧米型の「権利の主張から来る訴訟社会」容認の「我が儘」な精神構造が「発達した精神構造」で「大人の考え方」なのでしょうか?

幼児は「我が儘」に自分の権利を主張するだけで、自己犠牲による。お家の繁栄など全く考えていないのが一般的でしょうから、どちらかと言えば「日本以外の人」の方が「幼児的であり未発達」なのではないでしょうか?

自由・公平・世界的という経済上の市場原理は流れですので、受け入れる方向で対処・実践していかなければなりませんが、あくまでも「資本主義社会の競争的考察が作り出した方便」です。日本が積極的に受け入れなくてはならない義務など無いとは言いませんが、是々非々で対応すべきです。

大体、拡大をし続ける事が条件と言える資本主義原理は「中国に辿り着いた現在、終焉が見えています。」
日本も、アメリカも国内経済だけならばとっくに国家破産しています。
外国に市場を拡大する手法(一部は戦争による武器輸出)でアメリカは破産を先送りし
海外の低賃金労働力によるコストダウンで日本が生き残っているというのが実状であり、中国が飽和状況になったら、後はどうなるか分かりません。「中東、ベトナム、アフガニスタン」という人もいますが、そんな市場は中国以後では一瞬で飽和状態になるのです。

その時には、地球規模での鎖国経済期に否応なく入らざるおえないのです。
そうすれば、生き残りを掛けて内部を食いつぶすか、地球規模の保守体制(現状維持の安定飽和状態)の二者択一しかない訳です。
労働者でしたら前者は避けたいでしょう。後者になるならば「終身雇用」と「(地球規模での)護送船団方式」が見直されるはずです。

TORAさんのご意見は「資本主義的、グローバル市場論理」が優れている事を前提に成り立っています。
日本人の精神構造に問題がないとは言えませんが、外国人の方が優れているともいいきれません。見直す点があれば、双方の良い点を受け入れる事が大切ですが、一方が優れているかのような論理展開はどうなのでしょう?

Kは「日本型の経済社会」があって良いと思いますし、資源や食料依存の問題点を踏まえつつも、それを目指すべきだと考えています。
日本型とは、仲間やグループ、組織を大切にし、個人でなく協力関係の中で共生して行く「飽和安定型」の経済体制とイメージしています。

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