現在地 HOME > 政治・選挙8 > 1023.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 自己負担7割に 医療給付費の抑制試算 厚労省 (産経新聞) 投稿者 外野 日時 2005 年 3 月 19 日 14:04:33)
-----------------------------------------------------------
「週刊ポスト」2005.01.28号
『”年収100万円”時代を乗り切る [新]サラリーマン利殖術』森永卓郎
■非正祉員の8割が月収20万円未満
私はこれまで、サラリーマン社会に「年収300万円時代」が到来しようとしていること、そして年収300万円でも創意工夫次第で十分豊かな人生を送れることを提唱してきました。しかし、この考え方は甘かったようで、今や「年収100万円時代」が到来しようとしています。
従来は「A 年収1000万円以上」「B 年収300万〜700万円」「C 年収100万円以下」の3階層に大別され、このうち「B」が1億総中流階級と呼ばれ、圧倒的多数を占めていました。私は小泉「構造改革」が進む中で、これが「新A 年収1億円以上」「新B 年収300万円台」「新C パートやフリーター層で、年収100万円程度」に再階層化し、中でも「新B」が大多数になると考え「年収300万円時代」を提唱したのです。
ところが、現実はさらに深刻で、年収300万円どころか年収100万円の「新C」が急速に増えているのです。
実際、厚生労働省が04年7月に発表した「平成15年就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、パート、派遣、契約、嘱託などの「非正社員」が就業者全体に占める割合は4年前の調査では4人に1人だったのが、3人に1人へと拡大。しかも、こうした非正社員の約8割は月給20万円未満という低賃金で働いているのです。
現在、日本の景気は確実に後退しています。景気悪化の理由が、インフレを恐れた日銀による金融引き締めであることは間違いありません。金融緩和をすれば景気はすぐに回復するはずなのに、それをしないというのは、政府・日銀はこれ以上の景気回復を図るつもりがないのかと疑いたくなるほどです。
金融引き締めが今後も続けば、円高が進み、デフレも続く。したがって、少なくとも05年前半の日本経済は予想以上に酷い状況になってもおかしくない。もし、政府が何も手を打たなければ、1ドル=80円台の円高や日経平均株価の1万円割れもあり得るでしょう。年収100万円台の人がますます増加することは避けられそうにありません。
さらに、今年からは大きな試練が待ち受けています。
1つは、大増税や保険料の負担増が続々断行されること。まず、05年1月から65歳以上を対象にした老年者控除の廃止と公的年金等控除の圧縮が行なわれ、4月からは雇用保険料の本人負担分が引き上げられる。9月には厚生年金保険料がまた上がり、06年1月からは所得税の定率減税も半減されるなど、個人負担は増えるばかり。弱者はさらに追い詰められることになるのです。
(略)
----------------------------------------------------
『ダカーポ』2003.08.06号
一億総「中流」が崩壊する日
3年で完成する1%の金持ちが牛耳る新社会
「日本の新しい階級社会が完成する時期ですか? それなら、3年後でしょう」
即答するのは、経済アナリストの森永卓郎さんである。
「小泉総理が再選されて次の内閣の間に、新階級社会は出来上がる。だから3年です」
なぜ、小泉内閣によって新階級社会が出来上がるのか。
その理由の前に、まず、森永さんが考えるこれからの階級社会について聞いてみた。
■所得と社会的地位とがぴったり正比例する社会に
「階級社会は、世界的に大きく2つのタイプがあります。ヨーロッパ型とアメリカ型です。日本の階級社会は今まで、イメージとしてはヨーロッパ寄りでした。生まれたときに決まっている家柄でほぼ階級が決まる形です。ヨーロッパでは貴族階級と一般市民の社会ははっきりと分断され、一般市民が貴族階級になることはまずありません。ところが、今後の日本はアメリカ型になるはずです。所得と社会的地位がぴったりと正比例する階級社会です」
長引く不況の中、ずっと疑われていなかったサラリーマンの「安定」は瞬く間に崩れ落ちている。倒産、リストラ、弱肉強食の成果主義賃金体系…。その結果、ごく一部の高所得者とその他大勢の低所得者との区分けが出来上がりつつある。
夫だけの収入で4人家族が生活でき、マイホームが建てられ、クルマが持てて、子供2人を大学進学させられることが「中流」だとしたら、すでにそれは成り立たなくなっているのだ。
「企業はね、ごく一部の優秀な社員がいれば、あとは頭数があればいい。そのエリートは、せいぜい全体の1%。彼らの年収は3億円。次の約6割は年収は300万円台。これが社員です。そして残りの約4割は年収100万円台。派遣社員、パート、アルバィトです。つまり”1%の上流階級とその他大勢”という新階級社会が完成するわけです」
しかも、一度この構成が出来上がると、その階級の壁はなかなか突き破れない。
「年収300万円台以下の家庭では、子供に学校以外の塾や予備校や家庭教師までの経済的な余裕はない。だから、貧しい家に生まれたら偏差値の高い学校へも人れず、新卒人社の枠が狭くなるこれからの大企業には入れません。だから、ずっと下層階級のままです。逆に裕福な家の子は、偏差値の高い大学へ入り、大企業で昇格し、新階級社会はどんどん再生産されていきます」
森永さんは「これが、小泉改革のゴール」と話す。
■小泉と竹中が新階級社会を作リ上げようとしている
「現在、小泉純一郎と竹中平蔵がやろうとしているのは増税です。一人だけの所得では家族が生活できない状況にして、夫婦共働きで所得を増やさせ、税金をがっぽり取る政策です。年収200万〜300万円の政治家や官僚なんていない。年収100万円の友人もいない。だから、この不況の中でサラリーマンやフリーターがボコボコに痛めつけられても、彼らには実感がないのです。だから、あっという間に新しい階級社会を完成させてしまうはずですよ」
-----------------------------------------------------------