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(回答先: 【世相百断 第66話】憲法9条と積極的平和の創造(かわもと文庫) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2004 年 11 月 16 日 09:37:22)
竹中反兵衛さん、素晴らしい論文紹介いただきありがとうございます。
もっともだ思います。日本が、とにもかくにも、60年近く、他国へ侵略をし、人殺しをしてこなかったのは、憲法の存在ゆえです。その中身の理解度はどうであれ、戦争を企む軍国亡霊の担い手を封じ込めてきたのは、まぎれもなく憲法です。今、戦地に自衛隊がいきながら、人殺しを免れているのもまた、この憲法のおかげです。
形は、米国の核の傘の下で、また、基地を提供しているという、間接的な戦争参加ではありましたが、今、世界各国で悲惨な戦争状況にあるなか、日本は直接的な返り血は浴びていません。
憲法がなければ、また、下記右翼の方がおっしゃるような、外交は武力ありき、威嚇ありきの戦争推進論が早くに遂行していたでしょう。そして、今の米国と同じように、東京は東京タワーか、原発の二基、三基をミサイルでぶち込まれ、日本列島はもしかして、存在していなかったかもしれません。
これは、ある意味、米国の思惑が、クッションの役目をになってくれたことも否定できません。ともあれ、その理想の憲法は、人類の愚かさを教訓とし、過ちを二度とせぬ人間性の陽の部分を照らしてくれています。
米国が悪い見本です。私たち日本は、今こそ、憲法と向き合い、憲法を理解し、身につけなければなりません。準憲法といわれる教育基本法とともに、この精神的支柱としてある人道法を、かけらもいじることなく、汚すことなく、日本の平和の指針として生かすことが急務です。
話は変わりますが、子どもは中学で、公民を学んでいますが、憲法の25条では朝日訴訟、14条では尊属殺人の事件などとり上げながら、高度な生きた内容を教わってきます。思うに、私達は、平和教育の名のもとで、こうした憲法を学んでこなかったとおもいます。子どものテキストは清水書院ですが、時折、目を輝かせながら語る子どもの顔をみながら、親の私は安堵しています。
都教育委員会の特異な教育介入のもと、子どもはとくに恵まれているのかもしれませんが、教師の質もいいのではないかとおもいます。今の時代、君が代・日の丸強制に抗うとともに、その抗いの基本をかんがえることもまた、基本的人権を問う憲法学習だと思います。
今後、ますます右傾化を進める日本ですが、新聞等、テロ対策を錦の御旗に、猫も杓子も防衛防衛と、茹で上がっていきます。杉並区は、予感がしてましたが、小中一貫校に企業系システムを導入するとか。勉学とか、学問というなまえからどんどん、遠ざかる方向に行きます。
それにしても、ホントウニ不思議なのは、どうして、ある物事を考えるのに、対等に考えるということができないのでしょうか。日本人は。
一例を挙げれば、横田さんですが、孫のへギョンさんのことを考えれば、どうして、あのような、制裁だの圧力だのといった考えが出てくるのか。また、へギョンさんの父上が工作員だとか、会社員だとか・・ことの経緯を考えれば、当然、北朝鮮はある目的で拉致したのでしょうから、めぐみさんも、日本に帰ってきている拉致帰国者も、当然、24年間、そういった仕事をしていたわけですね。こうしたことを公にして、北朝鮮の内実を考えないと、ただただ、返せ、返せ、ではことは解決しないと思います。
日本政府のおかしさはおかしさで、当事者は、自立した国民として、その悲運の根源にメスを入れるべきではないでしょうか。
なんだか、上っ面のことばかりに執着し、それが、結果として、政府の駒となり、戦争加担に手を染めているのです。実際、へギョンさんが生まれた祖国がこれ以上悪くなることを、横田さん夫婦は望んでいらっしゃるのでしょうか。どうにも、不思議でなりません。
私なら、へギョンさんが立派な娘さんに育ってくれたことに感謝しつつ、その生まれ故郷が少しでもよくなるように、政府に望みます。米国等の圧力を緩和し、日朝交流ができるよう、そうしたなかから10数人とも言われている拉致の方々の安否を問い続けていきます。相手に誠意を望むなら、こちらも誠意が必要だと思います。
また、今の世界情勢の下、自分がどういう位置づけにあるのかぐらい、冷静に、想像する思考を身に着けていただきたいものです。