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共産党指導部は三日までに、象徴天皇制との「共存」を党の新たな路線として進めていく方針を決めた。同党は平成十六年一月の第二十三回党大会で全面改定した党綱領で、天皇制を当面容認する姿勢を打ち出したが、その方向をより具体化するもの。不破哲三議長が主導してきた現実・ソフト路線への転換を一層明確にすることで「普通の政党」を印象づけ、退潮の一途をたどる党勢の挽回(ばんかい)を目指す戦略だが、「革命政党」の“本質”は変わっていない。
天皇制について共産党は昭和三十六年に採択された党綱領で「廃止」を掲げ、容認しない立場をとっていた。だが、四十二年ぶりに全面改定した新綱領で「憲法上の制度であり、存廃は将来、情勢が熟したときに国民の総意で解決する」として、自衛隊の存在とともに当面容認する立場に転換した。
こうした変化は不破議長が進めてきたソフトイメージ路線の象徴となり「新しい共産党」を無党派層にPRする武器として位置付けられた。しかし、昨年七月の参院選では自民、民主の「二大政党」の構図に埋没し、改選十五議席から四議席に大きく後退。一昨年十一月の衆院選に続く惨敗により、「綱領効果はまぼろしだった」(共産党関係者)ことが露呈した。
同党関係者によると、党指導部はこのため、新綱領で打ち出した天皇制への立場を一層踏み込む形で具体化すべきだと判断。不破議長が昨年十一月中旬、来日中のマルグレーテ・デンマーク女王が主催する宮中晩餐(ばんさん)会の答礼行事に出席し、党の最高指導者として初めて天皇、皇后両陛下と同席したのは、その戦略のスタート台となった。同党指導部はその後、数回にわたり天皇制への対応について協議し、天皇制と「共存」していく路線を確認したという。
こうした動きの背景には「攻撃の対象としていた昭和天皇が亡くなって十六年が経過し、時代は大きく変化した」(同党関係者)との判断も働いている。
これを受けて、同党関係者は「宮内庁から今後、外国要人の来日の際の宮中晩餐会に招待された場合、不破議長が初めて出席する方向で検討されている」と述べた。同党指導部はまた、内規の改定などにより、天皇制と「共存」していく立場を全党に周知徹底していく方針。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__869965/detail