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ある郵便局員に生活実態を聞いてみた。
ここ数年来、採用される郵便局員は県外からの人ばかりである。
Kの地元は田舎なので、学習塾が充実した都会の人に対し知識力で勝てないので学校でトップレベルの人でも高い競争率の試験を通らないのである。(もっとも、最近の郵便局員は軒並み大学卒業である。結構優秀な大学の卒業者が多く、田舎では入学する事も困難な大学である。大卒後に公務員養成専門学校などを出てきた人もいる。)
その様な人は郵便局に入った瞬間から、単身赴任の生活が始まる。都会の方では郵政宿舎という格安な宿舎もあるようだが、地方ではアパートに入る事になる。
アパートの家賃は郵政公社が半額程度負担してくれるようだが、それでも2万5千円程度は自分持ちである。(単身赴任では台所付きが最低条件なので安くはないらしい)
田舎の方で必需品なのが、携帯電話と自家用車である。自動車がなければ食材も買いに行けないし、最寄りの駅すら歩いていける距離ではない。郵便局からの連絡用に携帯電話を持っていないと業務に支障が出るとの事なのだが、郵政公社では「携帯電話を配布も補助もしてくれない」との事である。
自動車ローンが約3万、携帯電話の使用料やガソリン代、光熱費(お風呂の代金が大きいらしい)などで3万円では厳しいらしい。
で、給与は手取りで10万円を少し超えるくらいなのでそうである。(貯金などできないそうである)
なんやかんやで、食費に回せるのは1万円そこそこ
実家に帰った時の普通の料理が「豪華な御馳走に見えるほどの質素な食生活」なのだそうである。
アパートには洗濯機とテレビとコタツとハンガー以外には家具などない状況との事である。
テレビを置く台が買えないので、ごろ寝をしないと高低差から見にくいし、掃除機を購入できないので、ほうきとちりとりの生活だという事である。
新聞も購入できないし、マンガの本も買えないらしい。(もっとも、郵便局で忙しく、一人暮らしというのは結構やる事も多いので読む暇がないのでどうでも良いようだが・・・)
月々はどう頑張っても赤字、ボーナスでそれを埋めるというのが生活実態との事である。
「テレビでやっている極貧生活番組に出ても良いくらいの生活」なのだそうである。
印象的だったのは
「なんで私は郵便局に勤めているのでしょう?親元を離れ、郵便局に勤める為だけに生活し、貯金も増えず、結婚の目途も立たない。何の為に生きているのか分かりません」
という言葉である。
数百倍とも言われる競争率を勝ち抜いて郵政公社に採用された人の結果が、こんな状態ではアルバイターやNEETが増大しても仕方がないだろう。
また、そんな状況の国家公務員の給与を削減したら自殺者が出るか、犯罪に走る可能性が高くなるだろう。