現在地 HOME > 掲示板 > 議論20 > 194.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
今回も北朝鮮の対応は、まことに不誠実で日本を馬鹿にしたものであった。そして、金正日体制の横暴を逆手に、新たな日本の国造りに生かそうとするタカ派が勢いを増し、重大な判断である経済制裁へと踏み込んでしまいかねない強力なポピュリズムが形成されようとしているのを感じる。
愛する家族を北朝鮮に奪われた家族のおもいはいかばかりか
残された時間に限りもあるだろう
そういう国民の心情が、制裁や、解決の早期化を願い強硬的になってしまうのはわかる。しかし、それが経済制裁という目的に利用されかねない現状には疑問を感じざるを得ない。ここで経済制裁に踏み込むことが、拉致問題の早期解決に繋がるのだろうか、今一度冷静に考えなければならないと思う。私は北朝鮮憎しで、経済制裁が目的化してしまうのは逆に拉致問題の解決を後退しかねないと思う。北朝鮮側にとっては拉致事件の逃げ口上にもなりかねないのではないだろうか。
万が一、経済制裁をやるのであるなら、他国と共同でなければ効果は薄い。日本単独で経済制裁に踏み込めば、6か国協議の場から日本が浮いた存在になり、むしろ逆効果になる可能性がある。国際社会において、日本が悪玉となり北朝鮮を擁護するような世論ができることすら考えられる。経済制裁はあくまで手段であり、目的ではないことを意識しなければならないと思う。 やるならば、充分に外堀を埋めてからでないと危険に感じる。 特に、中国や韓国が本気で北朝鮮擁護に回ったら、金正日体制に強気を与え、厳しい情勢となってしまうと思う。
拉致事件は金正日体制にとっては弱点であるはずだ。が、一方で、金正日体制とのチキンレースは別の思惑をもってる側の思う壺だろう。粘り強く証拠を突きつけ、金日正体制の自己矛盾の増長させて行くのが、現段階においては妥当な選択肢ではないだろうか。人々が怒りに震えているこの状況においては、ことさら慎重かつ冷静に当たらねばならないと思う。
阿修羅皆さんの北朝鮮問題や経済制裁論に対するの見方、考え方を賜れればありがたいです。