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(回答先: 北朝鮮問題と経済制裁論について 投稿者 月読 日時 2004 年 12 月 19 日 05:38:47)
私は既にテレビ・新聞・雑誌でニュースや政治番組を見るのを止めている。あまりにも
露骨な戦時報道番組が主で、とても見るに耐えられないからだ。それで多数の皆さんとは
大きなズレが生じているのだろうと思う。
この北朝鮮への経済制裁は国連の議決（承認）を得られるものなのか。いや、無理だから
日本単独で経済制裁を加えることができる法律をつくった。アメリカの真似をしているわけ
だ。日本もかつて経済制裁をうけて（ABCD包囲網）戦争突入を余儀なくされた。理性的に考え
れば勝てる筈の無い戦争でも他に選択肢はなかったのだ。金正日氏が自発的に政権を放
棄するとは考えられない。追い詰められた北朝鮮は小規模ながら熱い戦争に突入する可能
性が大きい。挑発だと解ってはいても敢えて乗る戦略もある。ゲリラ戦で金正日体制が
日米に劣るとは思えない。
経済制裁の目的は拉致問題の解決とされるが、これは口実であり、真の目的は金正日体制
を崩壊させること、いや実は現在の臨戦関係をできるだけ長引かせ、日本国民の批判を国外
（北朝鮮）に向けさせること、また自衛隊や在日米軍の存在意義を創造することだろう。
小泉首相は北朝鮮との国交回復を目的に平壌を訪問、見事に成功したように思えた。
日本側の目的（要求）とは、私流にまとめると次のとおり。
１ 北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）との国交を回復し冷戦状態を終了させること。
２ 北朝鮮は戦後賠償をすべて放棄すること。
３ 過去、北朝鮮政府機関による日本人拉致が行われたことは、明白な証拠があり疑う
余地の無い。北朝鮮はこの事実を認めて謝罪し被害者をすべて返還すること。
北朝鮮側の要求とは次のとおり。
１ 日本との国交を回復し冷戦状態を終了させ友好条約を終結する。
２ 日本政府は過去の過ちを認めて謝罪する。
３ 日本は北朝鮮に対して経済援助・協力を行う。その規模は韓国や他のアジア諸国
に対する戦後援助と同程度を期待する。
（参考までに、日本は韓国に対して韓国の当時の国家予算を超える規模の援助を行った。）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%9D%A1%E7%B4%84
そして、日本、北朝鮮双方が互いに相手の要求を受け入れた。
平壌宣言 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/09/17sengen.html
ところが、日朝友好に反対するアメリカCIAの暗躍が始まる。日朝関係が改善されれば
アジアにおける米軍の存在意義は失われ「米軍出て行け。」なる世論も日本で支配的になり
かねない。既に韓国においては在韓米軍の撤退は時間の問題になりつつある。TMD（戦域ミサ
イル防衛）技術・装備も日本に売り込めない。極東の緊張状態はアメリカの国益に不可欠であ
る。
北朝鮮は日本人拉致事実を認めて謝罪し被害者をすべて返還することを約束し、日本側が
把握していなかった拉致被害者（曽我ひとみさん）も米軍脱走兵の夫も含めて返還した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BD%E6%88%91%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%BF
だが、「日本人拉致の真相を総て明らかにし被害者をすべて返還すること」は事実上不可能で
あり、日本は「十分ではない。誠意が無い。未だいる筈だ。」といくらでもごねることができ、
このゴネることがずっと続いているのが現状である。
平壌宣言には、
「日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題については、朝鮮民主主義人民共和国側は、日朝
が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題が今後再び生じることがないよう適切
な措置をとることを確認した。」とあるが、日本政府と日本国民は平壌宣言以上のことを北朝
鮮に要求し始めたのである。日本政府や日本国民とはそのような人でなしだろうか。いや総ては
アメリカの陰謀と思いたい。日朝友好を阻止することだけが目的で行動しているのである。
アメリカにとって北朝鮮の金正日体制存続は必要だろう。近い将来、金正日体制が崩壊すること
は考えにくい。もし崩壊しそうになればアメリカCIAが阻止するだろうから。
日本がアメリカの属国であり続ける限りは日朝友好は無理だろう。日朝友好が成立せねば拉致
疑惑の進展は難しい。他の拉致被害者達はアメリカのため犠牲になって貰うしかない。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。