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(回答先: 北朝鮮問題と経済制裁論について 投稿者 月読 日時 2004 年 12 月 19 日 05:38:47)
国家と国家の間で、今回の偽遺骨問題は度を越したものでした。
ようするに北朝鮮は、何がなんでも10名はおろか数百名と言われる失踪者に
関する問題の対応においては知らぬ存ぜぬを押し通そうとするものですから、
確かにいくら「対話」を継続しても、また「偽???」などが出てくるだけの話で
解決には至らないことは明白でしょう。
従って、「対話と圧力」で良いのですが、問題は「対話」だけで、「圧力」を
一回も掛けていないことなのです。
ものは言いようだから、制裁の言葉を使わずに、処置とか措置とか言って、
何らかのハードな「対応」を示すことが今は必要と考えます。
勿論、対話をしない、ということではありません。対話の道はいつでも開いておくのです。ただ国家がここまでバカにされたことに対し、何もハードな対応をしなければ、
今までどおり、北朝鮮からは日本はついにハードな対応の出来ない国と見られてしまい、後々においても相手のずうずうしい対応に歯止めはかけられないでしょうから、
ここまでやられた場合には、これくらいのハードな対応をさせてもらうぞという意気込みを相手に示す必要があるはずです。
かつて、不審船が領海侵犯した時、海上保安庁の巡視船が機関砲を発砲し、相手を自沈に追い込みましたが、以来不審船などはおろか、北朝鮮の金総書記と小泉首相との
会談などが実現し、両国間での接触に新たな進展が見られました。
ですから、強硬な対応をすると、ヤレ報復がどうのとか、あまり効果がないかも、とか
いう意見がすぐ出てくるが、そういう合理的側面からだけの観点でなく、いわば国家と
しての威信あるいは矜持ともいうことを勘案してでも、ハードは対応をすべき時には
すべきである、というのが私の意見です。
日本はここずっとそのようなハードな対応をすることを避けてきているから、いざやるとなると今一自信がないというか、腰が引けてしまうところがあるが、何も強烈な対応を今すぐやれというわけではなく、よく5段階に示されている「制裁」の上位の部分でもよいのです。
それが、すぐ拉致被害者の真相究明や解放・帰国につながるとは思えないが、しかしその結果もしかたしたら、相手から良好な反応もでてくる可能性もゼロではない限り、
対話継続ではほぼゼロなのだから、やってみる価値はあると言えましょう。
また相手が血相変えて怒ったら、それも一つの反応であり、「で、それで」、とそれ以降を冷静に見つめてゆきたいものです。当初は血相変えて、激烈なことを言うかもしれないが、実質的には結局何らかの進展と思える反応に変化する可能性もあるのです。
もう一度言いますが、「対話」だけでは今までどおり、また「偽???」が性懲りもなく出てくるだけですから、時間と勢力の無駄となります。
従って、行動を起こす時は起こさねばならない、と考える者です。