現在地 HOME > 掲示板 > 戦争59 > 689.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 「彼らの中にチェチェン人はいない」カフカス・センター所長語る(エル・ムンド) 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2004 年 9 月 06 日 22:36:15)
バルセロナから愛を込めてさん
貴重情報感謝します。以下私の所感です。
--------------------------------
このカフカスセンター所長の談話は地元の専門家であるだけに、非常に信頼性が高く決してないがしろにできない情報である。どうもイスラム教徒(チェチェン)に濡れ衣を着せる謀略であったような気がしてならない。911ではずみをつけてアフガン・イラクを侵略したのと何か似た展開になってきているのである。少なくとも欧州各国では(無論ロシアを含めて)「やっぱりイスラム教徒は....」の論調一色になりつつある。ロシア国内ではチェチェンとオセチアへの応懲という声さえ出てきている、と英国では報道されている。今回のテロのメンバーにチェチェン人が一人もいなかったという情報がアウシェフ元大統領からの情報だとした場合、彼は電話で話をしただけで、全員と話したわけではないだろうから、本当に一人もいなかったかどうかは分からないと思う。ただ明らかに主導権を持っていたのが外国人傭兵だった、ということではないだろうか。自爆要員の女性はやはりチェチェン人であった可能性が高いと思う。でも彼らは独立運動などのイデオロギーというよりは、経済的・社会的・個人的要因で自爆に追い込まれている可能性も大である。
どうも航空機墜落・爆破を含む一連のテロ事件は、今までのチェチェン人によるテロ事件とは質が違うようである。まずこれだけテロに対する警戒がさけばれている今日、機内に爆薬を持ち込むことが可能だったかどうか。もし事前に仕掛けられていたとしたら内部に協力者がいた可能性が非常に高い。同様にベスランの学校占拠事件でもテロリストは校舎の床下に事前に武器・弾薬を隠していたことが生存者の証言でわかっており、内部に協力者がいたことが疑われる。いずれもロシアの体制内を巻き込んで周到な準備を重ねた上で行われたテロ事件という雰囲気が濃厚で、911に何やらそっくりなのである。ただ事件後のプーチンの顔色は明らかに真っ青で、911直後のブッシュ(これは事前に知っていたことが表情から明白であった)とは、だいぶ印象が違っていた。プーチンが大変な役者である可能性もあるが、少なくとも彼自身は知らされていなかったという感じがする。
もうひとつ、第一報では「突入の際に人質が逃げることを容易にする目的で、当局が体育館の外壁に爆薬を仕掛けたが、それが裏目に出て天井が落下し、多数の犠牲者が出た」という情報がBBCで伝えられていたことである。その後速やかにこの情報は風化し、爆発はテロリストによる自爆、ないし爆弾の誤操作による誤爆で片づけられてが、情報操作があったことは間違いなく、どうも非常に怪しいのである。30人のテロリストが見張っている中で外壁に爆薬を仕掛けられたかどうか。もしかしたらこの爆薬も夏休み中にすでに仕掛けられていた可能性がある。これはもう(911と同様とは言わないまでも)相当に大がかりな準備を前提としていたという感じなのである。911と同様ロシア最高指導部を巻き込んだ事件だった可能性さえ臭うのである。
それから千数百人もの人質の人数を300人ほどだと偽っていた点もある。この点はロシア政府は「うそ」をついたことを率直に謝罪したそうであるが。なぜこんなすぐばれるようなつまらないうそをついたのか。(まあこれはロシア政府の常なのかもしれないが)
上記カフカス・センター所長とは別に、一部チェチェン人識者はこれが謀略であることを示唆するようなことを言い始めている(ゲリラはこんな卑怯な戦術はとらないとの趣旨で)ようであるが、本当に胡散臭い事件である。ただ一般のチェチェン人は精神的余裕がないため、例によってロシア人の一般市民に犠牲が出たことで快哉を叫んでいるだけ、というのが実情ではないかと推察する。アフガン/タリバン・イラクと全く同じで、いいように汚名を着せられてしまう可能性が高く、すでに西側メディアでは完全にこのストーリーが定着しつつある。そしてこのメディアを総動員したイメージ決めつけ戦略の連動は、「モ」の字の介在を色濃く疑わせるものである。