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露学校占拠:
武装集団の一部、麻薬常用か 日増しに残虐化
【ベスラン(北オセチア)町田幸彦】ロシア南部・北オセチア共和国の学校占拠事件で、脱出した人質たちの証言から、犯人の武装グループの一部は麻薬を常用していた可能性が高いことが分かった。犯人たちは治安部隊突入を予測して神経を張り詰め、人質たちへの残忍な行為をエスカレートさせていったとみられているが、その背景に麻薬の影響があったことも考えられる。
人質だった男子生徒(11)は「監視役の犯人の男が座って開いた本を顔に近づけ、粉末か何かをかいでいるような光景を見た」と語った。本を読むしぐさには見えなかったという。しばらくして、男はふらふらと立ち上がり、突然、自動小銃を抱き上げて空中に撃ち始めた。
チェチェンの武装勢力はアフガンからのアヘンなど麻薬取引を資金源にしているといわれており、過去の人質事件や爆弾テロ事件でも犯人が麻薬を使った例がある。
占拠初日(1日)、犯人グループは人質たちを比較的穏やかに扱っていたという。最初は乳児を抱える母親に粉ミルクを与えたとの証言もある。少人数の人質がトイレに行ったり、水道の水を飲むことを認めていたが、次第にそれも許可しなくなった。
夜、泣き出す子供たちで騒がしくなると、「子供を黙らせろ」と体育館の屋根に向けて威嚇発砲を繰り返した。さらに逃げようとしたり、反抗的な態度をみせる人質を次々と殺害していった。丸2日の占拠で20人の人質が殺害された。
迷彩服の犯人は「アッラーに祈れ。いいことは何もない。ロシア政府はモスクワ劇場事件のように必ず強行突入してくる」と人質に毒づいた。犯人たちは強行突入で129人の死者を出した「モスクワ劇場事件」を繰り返し口にしており、治安部隊の突入を予測していらだちを深めていたことが考えられる。
北オセチア共和国当局は、当初、家族の感情に配慮してか、人質たちは暴行を加えられていないと説明していた。しかし、遺体を確認した家族らによると、死亡した生徒の体には暴行の跡が多く認められた。また、脱出した人質の話が広まるにつれ、予想以上にせい惨な実態が明らかになりつつある。
毎日新聞 2004年9月6日 12時57分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040906k0000e030051000c.html